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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

頭の体操:1320億年後に地球の自転が月の公転とシンクロしてしまう心配

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★早起早朝出社の楽しみは駅までの道中に星や月や日の出の太陽の動きを実感として頭の中に描けることです。Star Walkで星を楽しめるようになりました。でもそういったツールなしで空を眺めていても様々なことが空想できます。

【朝メール】20080222より__

===ほぼ毎朝エッセー===

□□お月様

満月にエスコートされながら、駅まで2kmの早朝通勤徒歩を連日楽しめました。昨朝と今朝は同じ時間の始発2番目電車に乗りました。東戸塚駅にモールから直接つながる大きな橋の上では、図らずも2日連続の定時定点観測ができました。すると月は、自分から見れば約15°斜め上に存在しています。考えてみると、月が地球の周りを公転している分、つまり24時間分ずれているわけです。

その2点の差からぐるりと天体に先を描くように線をイメージしてみます。空にラインが描けました。その1周は360°です。暗算してみます。[360°÷(月の公転日数約27日)=約13°] つまり目測して見えていた約15°のずれ、それが理屈どおりであることが納得できます。ちょっと朝から自己満足してしまいました。(変ですかね。。)

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ふと月の公転と地球の自転の関係に心が趣きます。月が存在していることで地球の自転は徐々に遅くなっているはずです。主に潮の満ち引きに必要なエネルギーが地球の公転エネルギーを奪っているからですね。つまりいずれ地球の自転は月の公転とシンクロするはずです。例えば今の月の周期と同じ27日になるとすれば1日は650時間になってしまいます。。

方や月の公転も地球の潮を引っ張り、その引っ張った海水の重力に逆に引っ張られて実はゆっくりと遠く遅くなっていくはずです。それなのでシンクロする頃にはもっと遅い周期になっているでしょう。ネットに裏づけするような資料がありました。
http://homepage2.nifty.com/ysc/E-Msys.pdf

そのときには月は地球の片側からしか見えなくなっていつも同じ場所にあるようになります。まあ、そのときには太陽側の日中になった地表は灼熱地獄、裏側に回った夜は南極よりもずっと寒くなるわけなので、ずいぶんと棲みづらい地球になっているでしょうが。。さて、いつころか?

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これもネットで調べてみます。すると自転の遅れの実測データがありました。紀元前-500年から1996年の約2500年間に地球の自転は傾向としては1世紀あたり1.7ミリ秒遅くなっているそうです。思ったより少ないですね。 http://astro.ysc.go.jp/earth-rotation1.gif

Earthrotation1_2

単純計算してみます。100年当たり1.7ミリ秒がどれだけの年数で自転が27日にまで遅れる周期か。

[(27日-1日)×24時間×60分×60秒×1000ミリ÷1.7ミリ秒×100年=1.32×E11年]

つまり1320億年、今までの宇宙の寿命の約10倍というような期間です。
もちろん、今のような地球の自転と月の公転のエネルギー差がなくなってくれば、自転ブレーキが急加速されることも想定できるわけですが、とりあえず当面、あまり心配することはなさそうです。よかった。よかった。一安心です。

それよりこれからやってくる月末・年度末の嵐の準備をすることにしましょう!

★なんてことを考えながら歩いていたりします。

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