イチビルとチョケルって何だか知っていますか
★昔々あるところに、イチビルとチョケルという兄弟が住んでいました。イチビルは山に芝刈りに、チョケルは川に洗濯をしにいきました。というような書き出しで始まりそうなタイトルですが、内容は全然違います。
【朝メール】20080606より__
===ほぼ毎朝エッセー===
□□イチビルとチョケル
「イチビルって何か知っていますかぁ?」
昨日冷蔵庫前で、なんだか盛り上がっている大村さんと伊達さんに捕まりました。どうやら関西弁についての話しのようです。
「ん?一ビル、二ビル、三ビル?」
「ちがうちがう」
「じゃ、何か悪いもの?」
「あ、近いかも。でもなぜそう思ったんですか?」
「デビルとかの仲間?」
「それっ、二文字かぶっているけど、ずいぶん違いますよぉ。。
類義語にチョケルってあるんですけど」
「チョケル?
イチビルにチョケル?なんだか外国語みたいだけど。。」
==
パリパリの関西弁を話す大村さん、「関東弁」ではその訳語がわからないようです。伊達さんと二人で翻訳に悩んでいたところに出くわしてしまったのです。ホワイトボードにチョケルの例と類義語が書いてあります。
チョケル
例) 何チョケとんネん (※このカタカタのひらがなの混じりが絶妙かも!)
類) イチビル
「ううっっ、ますますわからん」
悔しいのでネットで調べてみます。本当にありとあらゆることがすぐに調べられるというのは、やはりすごいことですね。でてきました。
「ちょける」に対するYahoo! 知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1313835153
Q:関西弁? ちょける の意味を教えてください。 どういうシチュエーションで使うか...
ベストアンサーに選ばれた回答:
真面目な場面で調子に乗ってふざけるということでは?
さらにはふざけるというよりおどけるという感じです。
だから「いちびる」にかなり近い使い方だと思います。
なお、「ちょける」と「いちびる」はそれぞれ関西弁の
一部の地域・年代で住み分けがある言葉かもしれません。
【例文】
真面目な話してるんやしちょけてんと。
(真面目な話をしているんだからへらへらしてないできちんと考えなさい。)
場の空気をあえてまぜっかえすようなふざけ方というか、
基本的には受け狙いというよりは自分自身が調子に乗ってしまって
テンションがズレてコントロールがききにくい状態ではしゃぎ
立てるシチュエーションという気がします。
ただし、計算や演技として「ちょけてみせる」場合もあります。
普通は他人から客観的に指摘して非難の意味を込めますね。
そこで「いちびる」が出てきたんですね。。
「ちょけてんと」とか「ちょけとん」とか、語尾が変化する文法の難しさにちょっと悩みます。「おちょける」ともいうらしいのですね。関東弁では変質して「おどける」になったのでしょうか。
また調べてみます。「いちびる」
http://www.is.osaka-kyoiku.ac.jp/program/kawachi/ichibiru.html
(このサイトは大阪教育大学の河内弁を集めている携帯サイトです)
いちびる
[意味] 1. 調子に乗ってはしゃぐ。決して良い方にとってはならない。
[例文] いちびっとんか!!
調子に乗ってるんじゃありませんよ。(怒りますよ)
いちびり
[意味] 1. 調子に乗ってはしゃぐ様子。
ただし、必ずしも、良い方にとってはならない場合がある。
[例文] 自分ほんまにいちびりやなぁ。
あなたは、本当に調子乗りですね。(怒りますよ)
確かに、両方ともあまりいい意味ではない場合が多いようです。どちらもへらへらと調子に乗っていることを戒めるような場合に用いる言葉のようです。
むむむ、いつになっても知らないことは多いです。知ることは楽しいです。だから人とのインタラクションは貴重なものなのですね。関西弁も奥深い!
★その日の前日は夕方舞い込んだトラブル連絡に思いっきりやられてしまった感もあったので、その日の朝はなぜだかこのような話題になりました。人の頭の中にはこのような行きすぎ修正回路があるのですね、きっと。あしからず!