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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

インド道中 (その1)

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★【朝メール】20050801より__
 ちょっと古い朝メールですが、e-Janのチーフアーキテクトである
 Kumar(クマール)がe-Janに入社する直前にインドのティルパティ
 出張したときの朝メールから引用します。シリーズものになります。

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おはようございます。

Tirupatiというインドの町に来ています。
ヒンズー教のインドで一番豊かなお寺があるというところです。

今のところインターネット接続ができていないので
この朝メールを送る時間は後ほどインターネットの接続が
可能になってからでしょう。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□ティルパティへの道中(その1)

日曜日の朝6時半に家を出ました。ヒンズー教の聖地、
ティルパティに到着したのは日本時間の朝5時半です。
なんだかんだと結局23時間かかる移動でした。
仮眠を取って今朝は8時半からKumarとの打ち合わせです。

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成田へは車で家族に送ってもらうことになりました。
夏休みなので娘もたたき起こして車に乗せて一緒です。
ハイブリッド車をゆっくりと走らせ、前給油以来の
総平均燃費が14.4km/lに達したところで成田空港の
第二ターミナルに到着します。レギュラーガソリン
満タン1回で約800km走れるこの2トンもするミニバンは、
実に地球環境に優しい自己満足感が得られます。
ハイブリッド車がアメリカで馬鹿売れしているというのも
わかる気がします。

さて、成田に到着するなり駐車場の場所を探すのに苦労します。
世間は夏休み、ものすごい混雑です。まずHISのカウンターに
並んで安売りのチケットを航空券に変更する必要があります。
そのこ長い列に30分ほど並んだ末、航空券を手に入れると、
次にはマレーシア航空のチケットカウンターに延々と並びます。
かれこれ合計1時間以上もならんでやっとこさ自分の番です。
カウンターの女性が言います。

「本日はチェンナイまでですね?」

「はい。」

「座席、すでに混んでいまして…、窓際の席しか空いていません。
  そちらで取得いたしました。」

確かに、長時間の飛行機は通路側の席が圧倒的に人気です。
それでも、真ん中席よりは良かったかななどと考えていると、
その女性は続けます。

「お預けになる荷物はありますか?」

「これです。」

右手に引いていた手荷物を指しながら答えます。
キャスターつきの引っ張れる小さな手荷物の上に
ノートPCが入った普段の黒いユニクロカバンをくくり
つけてあります。国際便の機内持ち込みは2つまでです。
ひとつに見せる必要はないのですが、とにかく黒いカバンに
入れてあるノートPCが驚異的に重いので、キャスター替わりに
下のカバンを用いていました。

「あの、重量を測定してよろしいですか?」

どっこらしょと測定器の上に乗せると16.4kgもあります。
困ったように女性は続けます。

「重いですね。本日この便は満席なので手荷物は
  おひとつでお願いしているのですがぁ、
  片方をお預かりにできませんか?」

「すみません…。両方ともに精密部品が入っていまして…。
  それと鍵がかかっているので…。」

「そうですか。でも、機内に入られる際にやはりお預けが
  必要だといわれましたらご協力くださいね。」

「はい、わかりました。」

その後、家族と軽く朝食を取ります。きつねうどん一杯が
780円とはさすが成田価格です。そのままレストランで家族と
お別れした後に出国審査へ向かいます。出国審査の入り口は
今度は人々が太い列になっています。人々が四方八方から
荷物検査用レントゲンの狭い入り口に向かって並んでいます。
「夏休み中の移動はとにかく並ぶことだなぁ」と、遊びに
行く人々の軍団に混じりながら半ばあきらめの心境でした。

根気よく並び、レントゲンの列は無事に通過できます。
すると今度は出国審査の部屋です。再び長い列です。
「そういえば、前書いていた出国はカード、なくなったなぁ」
などと、思いながらプロセスの改善に感謝しながら並んでいると、
あれよあれよと自分の番がやってきます。
なかなか手際よく審査官が次々と処理をしています。
日本のパスポート処理は早い!

さて、やっと搭乗口にやってきました。いつもは飛行機には
最後の最後の段階で乗り込むのですが、今回は荷物のこともあり、
窓際でもあります。列ができるかどうかの段階で並びました。
切符をチェックする機会に航空切符を入れ、そのまま何も
お咎めがないことを祈りながら荷物を引きずりながらすり抜けます。
無事通過できました。

飛行機の入り口では朝日新聞をもらいます。
まだ飛行機の中はがらがらです。20K、すかさず、
自分の席を探し出します。荷物をコンパートメントに入れます。
ふと、自分の席を見てみます。窓際とはいえ、ちょうど窓の
ない壁際の席です。すこし圧迫感があります。周りを見回して
みるとこのボーイング777、席は2・5・2の配列になっています。
「まあ、真ん中の5人席の間にならなかっただけでも良かったよな」
こんなことをふと思いながら窓際の席に収まりました。

席に収まってみるとエコノミー席なのに一人一人に目の前には
液晶画面が一つ一つあります。ゲームやら映画が別々に見られる
ようです。早速、プログラムを手にしてみると、映画は30本ほど
あります。その中から、自由な時間に自由なものを見ることが
できるオンデマンド方式になっていました。

飛行機の中では普段の睡眠不足を解消するがごとく、
じっくりと寝るつもりでしたが、そこは貧乏性、
ロボッツ、Million Dollar Baby、Antz(バグズライフ)を
立て続けに観てしまい、クアラルンプルには一睡もせずに
到着してしまいました。ビデオオンデマンド、かなりいいです。

(以下次号・・・)

===post script===

全世界対応プラグ、どの国のコンセントとも形状を変換できる
というのですが、今回試しに買ってみました。DELLのNotePCを
持ち歩いているのですが、アダプターの先にこれをつければ
いまのところ、クアラルンプルの飛行場でもティルパティの
ホテルでも無事につなぐことがでています。今までの
つながらない不安感はこれで解消します。(電圧は調整してい
ないので100~240V対応のアダプタとのみに接続可能です)
これはかなりお勧めです。

なんだかんだと発信が夜になってしまいました。こちら18:10です。

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