「生保」というと最近は「生活保護」の略称だったりしますが、こちらは「生命保険」です。保険会社(メーカー)、代理店(販社)だと言いづらいこと、言えないことを、分かりやすく書いていきたいと思います。新規加入や見直しの際にご参考にして頂ければ幸いです。また、取り上げて欲しいテーマがあればリクエストしてみて下さい。可能な限りお答えしていきます。

「三大疾病」今昔物語

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「三大疾病」という言葉は皆さん聞いたことはあると思います。
「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」を指しますが、日本人の約7割程度が罹患するといわれている病気のことです。

多くの方々が加入されている、日本の伝統的生命保険会社の所謂「定期付終身保険」や「アカウント型」における特約山盛りパッケージ商品では、ほぼもれなく付いてきます。

始まりは、旧アリコジャパン(この7月から「アリコジャパン」から社名変更となった「メットライフアリコ」が、再び社名変更にて「メットライフ生命保険」となり、「アリコ」の名前がこの世から消えてしまいました。少々寂しいですが、加入されている保険商品や保障内容に変更はございません)が「エトワ」という単品の「三大疾病兼死亡保障」の商品を出し、その他外資系やカタカナ系の保険会社も追随して現在に至っております。

日本の生命保険会社におきましても追随して、単品も一部ありますが、主力は「三大疾病特約」という形で「定期付終身保険」や「アカウント型」に付加して販売しているわけですね。
※「三大疾病」のほかに「特定疾病」「重大疾病」「成人病」などと表記されることがあります。

例えば、200万円の「三大疾病」の保障に加入したとすると・・・

・死亡保障200万円
・「がん」と診断されたら200万円
・「心筋梗塞」になったら200万円
・「脳卒中」になったら200万円

と、ある国内生保のホームページに掲載されていました(今はどうだか分かりませんが)。

この内容はウソでありませんが、かなり誤解を招く表現であり、多くの消費者の方々はこのまま解釈していると思いますが実際は・・・

・死亡保障200万円・・・・・・・・・これはこのままでいいでしょう
・「がん」と診断されたら200万円・・ただし、「上皮内がん」は対象外
・「心筋梗塞」になったら200万円・・ただし、60日以上の労働制限が必要と診断された場合
・「脳卒中」になったら200万円・・・ただし、60日以上の後遺障害が認められた場合
・給付は1回限り

つまり、場合によってはかなり微妙な「ただし」書きがあり、三大疾病になったからといって必ずしも200万円もらえるとは限らないのです。
※「60日以上の・・」という制限を「60日ルール」と業界ではいっております。

また、これは「もらえると思っていたけどもらえなかった」という「がっかり」なケースとなる可能性があり、販売の現場ではお勧めしないどころか、個人的には身体を張って止めていたほどです。

ここまでが、つい最近のことでありますが昔話です。


そして「今」ですね。
「三大疾病」の保障はどちらかというと推奨しております。

同じ「三大疾病」でも、ある特定の入院保険の特約とすることで、かなり内容がグレードアップしているするものが最近出ています。

・死亡保障はなし(その分保険料は安くなっている)
・「がん(上皮内がんを含む)」と診断されたら200万円
・「心筋梗塞」で入院したら200万円
・「脳卒中」で入院したら200万円
・給付から2年経過すれば回数は無制限

つまり、微妙な上皮内がん規定や「60日ルール」は適用されず、さらに複数回給付となっており、「がっかり」保険になる可能性はかなり低いと判断します。

保険料的には、この数ヶ月の改定(各社昨年秋からこの春までに医療保険をリニューアルしています)で、かなり安くなっており、上記も死亡保障付のものと比較すると半分以下となっています。

ざっくりとした比較ですが、がん保険単品のミニマムの保険料で、三大疾病の同程度の診断一時金を担保できることになります。

統計的に日本人の約半分はがんになると言われ、三大疾病を含めると約7割が罹患するとされていますので、「入院すれば給付」、さらに「複数回(回数無制限)給付」となれば、使わない手はないと思います。

まとめると、昔の(今も存在しますが)「三大疾病」保障は、保険料が高い上に給付されるかどうか微妙であり、給付されても1回こっきりでしたが、今の「三大疾病」保障は、保険料がリーズナブルになり、「入院すれば給付」と基準が明確で、給付される確率的にもかなり高くなり、給付も複数回となったのでお勧めします、ということです。

この内容の商品は、かなり限られた保険会社の取り扱い(後々追随するところがあるかもしれません)となっているので、ご興味がある方はお問い合わせ下さい。

下手に通院特約を付加したり、三大疾病の入院日数を増やすよりも、シンプルに「三大疾病で入院したら一時金がもらえる特約」を一発かましておいた方が合理的ではないかと思いますが如何でしょうか。 

見直しの実例を挙げます。

数年前に終身医療保険で「日額5千円で一入院120日、三大疾病でさらに120日延長」というタイプに加入されてた50歳代の女性のケースですが、同じ終身医療保険で「日額5千円で一入院で60日、三大疾病一時金50万円」に見直しましたが、保険料はほぼ同じとなりました。

入院日数が短くなっている昨今、既存のもののようにかなり長期で入院しなければ給付が増えないものを、三大疾病限定ですが一時金でカバーすることができます。

例えば、がんで数日入院して後は通院で治療となった場合でも、その費用は交通費なども含めて一時金の50万円で賄える、ということですね。

Comment(6)

コメント

tndc

しごとにん様
はじめてブログ拝見させていただきました。
お恥ずかしながら、保険の事は難しく、無知なため、しごとにんさまにアドバイスをいただきたくコメントさせていただきます。
主人今年31、私今年30で先月入籍いたしました。現在主人は独身時代から入っている明治安田生命のライフアカウントLAに加入しており、入籍を機に保険の見直しや夫婦で入る保険を検討中です。また先月主人は初期の関節リウマチと診断され、現在通院中です。
最初はライフネット生命なども検討していたのですが、見積もりをみて、10年更新に私が疑問を持ち調べていたところ、しごとにん様のブログにたどりつきました。
以前のしごとにん様のブログにもあるとおり、よくわからない私たちだからこそ、いろんな保険がまざったものよりも、死亡保険、医療など分けて入り、見直しも必要が少なく安心な保険をさがしております。
しごとにん様のおすすめする保険をいくつか教えていただけないでしょうか?
また、保険選びで見積もりを見比べる時にどの点で見比べるべきなのでしょうか?無知な質問で申し訳ございませんが、アドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願い致します。

noriko

しごとにん様
はじめてブログ拝見させていただきました。
お恥ずかしながら、保険の事は難しく、無知なため、しごとにんさまにアドバイスをいただきたくコメントさせていただきます。
主人今年31、私今年30で先月入籍いたしました。現在主人は独身時代から入っている明治安田生命のライフアカウントLAに加入しており、入籍を機に保険の見直しや夫婦で入る保険を検討中です。また先月主人は初期の関節リウマチと診断され、現在通院中です。
最初はライフネット生命なども検討していたのですが、見積もりをみて、10年更新に私が疑問を持ち調べていたところ、しごとにん様のブログにたどりつきました。
以前のしごとにん様のブログにもあるとおり、よくわからない私たちだからこそ、いろんな保険がまざったものよりも、死亡保険、医療など分けて入り、見直しも必要が少なく安心な保険をさがしております。
しごとにん様のおすすめする保険をいくつか教えていただけないでしょうか?
また、保険選びで見積もりを見比べる時にどの点で見比べるべきなのでしょうか?無知な質問で申し訳ございませんが、アドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願い致します。

しごとにん

noriko様

コメントありがとうございます。
保険の見直しをご希望ということですが、誠に恐縮ですが、ご主人が
リウマチで通院中ということであれば、現状で保険を弄ることは得策では
ありません。
もし、更新型であるLAから変更するとなると、持病があっても加入できる
「引受緩和型」の終身タイプの医療保険や終身保険、定期保険しかありません。
現状のLAがどのような形になっているか、明確ではないので具体的な
アドバイスはできませんが、慎重な対処が必要だと思います。

noriko

しごとにんさま
お返事ありがとうございます。
そうなんですね。主人は更新型の積み立ての終身保険(ライフアカウントLA)
に加入しています。入籍してすぐにリウマチが分かり、保険を見直しや手厚くした方が良いのかと焦りましたが、『引受緩和型』というのは値段も上がるのでやはりおすすめではないでしょうか?
やはり通院が終わってから見直しのほうが、良いでしょうか?

また私は通院中のものはありませんので、保険に加入しようと思っていますが、女性が保険選びをする際に男性とは違い気をつける点などはありますか?
一応いまは、医療は医療、死亡保険は死亡保険と別々に加入する事を考えています。理由は医療は安めの保険で、死亡保険は少し手厚いものをと考えております。これはいかがでしょうか?
初歩的な質問ばかりで申し訳ございませんが、それぞれの保険会社に問い合わせをしても、やはり利点ばかりの説明ですので、客観的なアドバイスがいただきたく、メールさせていただきました。よろしくお願い致します。

しごとにん

noriko様
まずLAの医療保険は特約で更新型だと思われますので、保険料が更新ごとに上がって、80歳で終了してしまうと思われます。
従いまして、医療保険だけでも終身タイプにしたほうが安心ではないかと考えますがいかがでしょうか。
その場合は、持病がありますのでオリックス生命かアクサ生命、朝日生命の引受基準緩和型の医療保険をお勧めします。

また、死亡保障も見直したいとお考えであれば、緩和型の終身保険はオリックス、定期保険はアクサの選択になります。
小さいお子様がいる場合は、掛捨てでお子様が自立するまで大きめの保障が必要となりますので、その分はアクサの定期保険で、ご自身の死後の整理資金としてはオリックスの終身保険で数百万円準備するのが一般的なアドバイスになります。
あくまで一般論ですのでご参考までに。

noriko

しごとにん様
アドバイスありがとうございます。
しごとにん様からのアドバイスを参考に保険を
決めたいと思います。
ご親切に対応して下さりありがとうございました。

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