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「生保」というと最近は「生活保護」の略称だったりしますが、こちらは「生命保険」です。保険会社(メーカー)、代理店(販社)だと言いづらいこと、言えないことを、分かりやすく書いていきたいと思います。新規加入や見直しの際にご参考にして頂ければ幸いです。また、取り上げて欲しいテーマがあればリクエストしてみて下さい。可能な限りお答えしていきます。

保険はギャンブルなのか?~上~

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「万馬券が当たる確率と男性が40歳までに亡くなる確率はどちらが高いのか?」など、所謂ギャンブルと保険を確率論で比較することがしばしばあるようです。

単純に数字の比較論として、居酒屋での話しのネタであれば問題ないかもしれませんが、根本的にこの議論は無意味と考えて下さい。

少し考えれば分かりますが、ギャンブルとリスクマネジメントが同じ土俵に乗るはずがありません。
片や遊行費の一部を使って、あわよくばアブク銭を膨らませることを目的としたものと、一方残された遺族の生活費や将来の入院などに備える目的としたものを同列で語るのは不適切です。

ギャンブルの収入によって生活しているごく一部の方についても、生活費や遊行費を稼ぐ手段でありますから、保険とは全く違うものですね。

また、ギャンブルをしなければ損も得もありませんが、保険に加入しなかった場合リスクを背負い込むことになります。

ただ両者には"確率と一心同体"に近い共通点があるのは間違いないところなので、様々なたとえや比喩で並べられることがありますが、本質的には全く異なるものと認識して下さい。

なぜ今回このようなお話しをしたかと言うと、最近メディアの露出が多いとある保険評論家が「生命保険はギャンブルだから・・・」でいきなりはじめて「だから○○保険は不用」と結論付けていたからです。

その方はその続編で「必要な保険は民間保険会社にはない」と仰っており、そんなこと言うなら保険業界からきれいさっぱり足を洗って関わらなければいいのに、なんて思ってしまったりします。

「トンデモ評論家」や明らかな「ミスリード」については今後取り上げて行きたいと思います。

考え方や感じ方はひとそれぞれで、多様な議論は望むところですが、結構著名な評論家やFPの方々が有名な媒体(新聞や週刊誌、もちろんネットも)に洒落にならないことをお書きになっていることが少なくないのが、残念ながら現状です。

脱線しました。

さて、今回の結論です。

保険はやっぱりギャンブルです。(突っ込みどころですよ)

すべてとは言いませんが、特に生命保険はギャンブルみたいになってしまうことが多々あります。

その理由が、このブログを書く動機となっております。
"生命保険をギャンブルにしてはいけない"というささやかな私の志です。

もう少し丁寧に言いますと"そうとは知らず無謀なギャンブルにお金を突っ込んでいる"(全然丁寧じゃないですね)状況が問題です。

次回詳しくお話します。

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