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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

[メモ] CAREC(中央アジア地域経済協力)のインフラ需要

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日本ではあまり報道されていませんが、CAREC(Central Asia Regional Economic Cooperation)と略される中央アジア地域経済協力に加盟する各国でも旺盛なインフラ建設の需要があります。CARECの加盟国は以下の通り。

  • アフガニスタン
  • アゼルバイジャン
  • 中国
  • カザフスタン
  • キルギス共和国
  • モンゴル
  • パキスタン
  • タジキスタン
  • トルクメニスタン
  • ウズベキスタン

アゼルバイジャン、カザフスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンといった国々は、大多数の人にとってなじみのない国だと思います。しかし、CARECとして括るとポテンシャルは非常に大きいです。

インフラファンドでよく知られるオーストラリアの金融機関マッコーリー(Macquarie)とロシアやCIS諸国などで営業する投資銀行Renaissance Groupとの合弁会社が、2010年7月に中国ウルムチで開催された投資説明会で使った資料"Business Opportunities for Private Sector Participation in the Transport Sector under CAREC"によると、CARECの総人口は約15億人、うち93%は中国、総GDPは4兆5,000億ドルだそうです。これは2008年の数字で比較すれば日本のGDPよりやや少ない程度。最近の数字だともちろん上回っているのでしょうね。この総GDPで中国が占める割合も9割前後はありそうですね。

インフラのオポチュニティとしては、ソ連時代の空港の改修および需要急増地域の空港新設、道路・橋・トンネルの新設および改修、コンテナ貨物対応など物流の近代化、港湾の改修および新設などがあるそうです。多くが世界銀行からの融資も付きそうな案件のようです。

この地域の動きも機会を捉えてお伝えしていきたいと思います。

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