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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

福島第1原子力発電所の動向を報じる海外の専門サイト

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数百年に1度という地震および津波の被害を受けて困難な状況にある福島第1原子力発電所のニュースは、周知のように世界中のメディアが報道しています。例えばGoogle Newsのサイトへ行って、"Japan Fukushima Nuclear"の3語で検索すると無数の記事が出てきます。

Google News

先週前半はそれこそ洪水のような記事の出方でしたが、この1〜2日はかなり落ち着いてきました。
報道メディアだけでなく、原子力関連の機関・団体のサイトや原子力関連ニュースサイトでも、毎日複数の記事をアップして進展状況を報じています。目に付いたところをざっと挙げてみます。

IAEA
天野之弥氏が事務局長を務めるIAEAは原子力平和利用に関する国連配下の団体。サイトトップを福島第1原発関連の緊急ニュース用に作り替えて、毎日詳細な情報をアップしています。

IEEE Spectrum
電気・電子技術の学会IEEEが運営するニュースセクションがIEEE Spectrum。福島第1原発に関する特集セクションを設け、毎日2-3本の記事をアップしています。

World Nuclear Association
原子力関連業界の団体のサイトです。毎日1-2本の記事をアップして、進展を伝えています。

NuclearStreet
米国の原子力発電業界のニュースサイト。福島第1原発について相当な数の記事が毎日アップされています。

Bulletin of the Atomic Scientists
元々は核兵器の脅威について科学者が正しい知識を提供する目的で運用されているメディア。福島第1原発について科学者によるオピニオン記事と日本の通信員による毎日のアップデートがあります。

Energy Business Review
エネルギー業界全般の動向を扱うサイト。週単位の更新のようで、3月15日付けの記事が2本載っています。

Areva North America: Next Energy Blog
Arevaの米国法人が原子力の啓蒙用に運営しているブログ。視点が啓蒙にあるため、福島第1原発に関するブログ投稿も行きすぎた報道の誤解を解くもの。

これらのサイトはほとんどが関係者向けのものであるため、一般報道メディアのトーンとは違って、中立的な立場からなるべく正確な情報をシェアしようという意図で情報提供が行われています。ふだんは更新頻度がさほど高くない専門サイトでも、いわば特別体制で記事を更新しているところに関心度の高さを窺うことができます。

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