フラグメンテッド・カバレッジ
今年のフジロックフェスティバルでは、2日目のトリとしてUnderworldが出たそうで、それがやたらとよかったというレビューを日経夕刊で読みました。ぜひライブ映像を観たい。
CATV系の音楽チャンネルで流れるのではないかとアンテナを張っていたところ、フジテレビ721で9月19日から3日間、計12時間にわたってフジロックのライブ映像を放映するということを知りました。ウチのCATVの契約パッケージにはフジテレビ721は入っていなかったので追加契約を決定。
合わせてパナソニック製のセットトップボックス一体型HDDレコーダも導入を決めました。普通のSTBからのリプレースですね。実は未だにVHSでしのいでいたというわが家であります。過去2年、録画してもほとんど観ないという状況が続いていたこともあり。
これで万全です。
そのおニューなHDDレコーダが珍しく、MTVで偶然目に飛び込んできたRadioheadを録画して後でじっくりと聴いてみたり。実はRadioheadは全然聴いたことがなかったのですが、かなりよい感じでした。
洋楽でも邦楽でも、主要なジャンルのミュージシャンをほぼ万遍なく聴いているという人はまれだと思います。レビュー書きのような仕事をしていない限り、60年代のSupremes、70年代のPink Floyd、80年代のEurythmics、90年代のThe Orb、それから近年のcapsuleといったその時代を代表する(していないか)ミュージシャンを全部カバーしているなんてことは、たぶん、ないわけです。
なので、カバー範囲はまだらである。
個人版のポップミュージックヒストリーは濃密に埋まっている時期がある一方で、ぜんぜんスカスカの時期があったりする。
それでいいと思うのです。
そういうまだら状況がある日ある時、何気なく耳に入ってきたミュージシャンの音を捉えて、「コレすごくいいじゃん」となる。確かめてみると80年代のRadioheadだったりするわけで。
先日、いとこの結婚式に出席していた最中、BGMで流れてきた少し聞き覚えのある曲が、ネットで検索してみるとThe JetsのYou Got It Allであることが判明。
こういうつまんない曲(というと語弊がありますが”ごく普通のポップソング”ぐらいの意)が、ある瞬間からやたらとよくなるという偶然の出会いがあったりします。まだらカバーのたまもの。