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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

PwCによる2020年の会社のあり方シナリオ、おもしろいなぁ

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2020年における会社のあり方、人事のあり方、人材評価のあり方についてプライスウォーターハウスクーパースの人材戦略部門がシナリオプランニングを行ったそうです。

日経ビジネスオンライン
2020年、人事部がなくなる?
山本紳也
プライスウォーターハウスクーパースHRSパートナーに聞く

上の記事でさわりが紹介されています。図で整理された3つのシナリオ。オレンジワールド、グリーンワールド、ブルーワールドの記述がすごくおもしろいです。

図からの引用。
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オレンジワールド:
企業は小さな組織の連携ネットワークに分解し始め、専門家が経済を支配する。

グリーンワールド:
人口動態、気象変化、持続可能性がビジネスドライバーとなり、企業の社会的責任が最優先される。

ブルーワールド:
大企業の資本理論がルールとなり、組織は拡大、社会的責任は個々の信条に委ねられる。
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シナリオプランニングの結果がこういうシンプルな文言にまで落とし込まれると、非常にありがたいわけですね。おそらくこういうシンプルな形に落ち着くまで、コストはン十万ドルぐらいかかっていると思います。

グリーンワールドの記述には知的興奮が掻き立てられますね。特に「持続可能性がビジネスドライバー」というあたり。これは多いにあるでしょうね。持続不可能な資源の用い方をビジネスにしているところは、消費者からも投資家からもNGを突き付けられて持続不可能になってしまう…(爆。

オレンジワールドの記述、「企業は小さな組織の連携ネットワークに分解し始め…」というのも多いに興味をそそります。ですが、「専門家が経済を支配する」は20世紀後半のテクノクラートを想起させていやな感じ。

ブルーワールド。でかければでかいほどいい、という形態ですね。その頃のGoogleはどうなっているのか?未来世紀ブラジルみたいな超巨大企業が出現しているのか?想像はふくらみます。

レポート本体をまず読んでみるべきですね。ここにあります。お、全部で35ページと、やや短めです。風呂に入りながら読める(^^;

おそらく、どれか特定のシナリオが生起するというのではなく、世の中的に、上記の3つのタイプの企業が棲み分けるということになるんでしょうね。


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