日本では新しい概念は常に新しいコトバを割り当てられて流通します。

手前味噌ですが2000年前後にEコマースの世界で「クリック&モルタル」という言葉が使われた時期がありました。ネットチャネルとリアルチャネルを統合して使おうよ、という方向性を指す言葉です。あれを初めて活字媒体で使ったのは私です(たぶん)。当時米国視察をした際に旧Chase Manhattanの人から話を聞く機会があって、内輪で流通していたその用語をいちはやくキャッチし(w、使わせてもらいました。
ものを書く立場にいると、新しいコンセプトが盛られた新しいコトバは、それこそ非常にエントリーバリューが高く、新聞各社が特ダネ争いを繰り広げるのにも似た勢いで、「書くならできるだけ早く書け~」となります。それをやったわけです。

「クリック&モルタル」についてはその後、坂和敏さん(現アジャイルメディア・ネットワーク㈱代表取締役社長)が訳された本が出ましたが、当時その編集者だった方が着手を逡巡していた時に「いま旬のコトバらしいよ」とインプットしたのは私です(^^;。もっとも当時流通し始めていたそのコトバの意味と同書のテーマはかなり違っていましたが。

思うのですが、Googleなどの検索エンジンで、誰が一番最初にそのコトバを使い始めたのかがわかる機能があるとすごくいいです。最初の10人ぐらいが特定できるとなおよろしい。
上の自分の例は脇に置くとして、新しいコトバを使い始めたグループはその関連の興味を有する集団におけるイノベーターである可能性が高く、インターネット上で特定できるとすれば、そのことが後々役に立ちます。その人にアクセスが可能になるからです。

英語圏では難しいだろうな。新語が出るにしても、既存の言葉に新しい意味がかぶさった新語というパターンが多く、現在のサーチエンジン技術では新語かどうかを判別しにくいでしょうから。

dimaizum

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今泉 大輔

今泉 大輔

インフラ投資ジャーナリスト。インフラビジネスリサーチャー。
銀行系シンクタンク、外資系コンサルティングファームからのリサーチ受託を経て、米最大手ネットワーク機器会社に7年間あまりリサーチャーとして勤務。金融、製造業、電力業などを担当。現在はインフラ関連のリサーチサービスを運営。

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