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リサーチのプロとして長いこと歩んできた今泉大輔です。ChatGPT出現以降、Facebookで「ChatGPTとMidjourneyのビジネス活用を探って行く勉強会」を立ち上げ、「ビジネスパーソンにとってのAI」の観点で米国情報を収集して来ました。知的アウトプットの質と量を向上させるプロンプトの開発にも取り組んでいます。

インターネットマガジンのアーカイブでインターネット金融の未来を発掘してみた

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インプレスの「インターネットマガジン」の全記事がアーカイブ化されたというので、不肖わたくしも自分が書いた記事を検索してみました。こういうのは趣味がよくないんです。

97年頃に、ヒラリー・クリントンが使っている美容院はどこか、サーチエンジンを駆使して突き止めるという記事を書いたことがあったのですが、それは見つからず(彼女のヘアスタイルが毎日変わるので、そのヘアスタイルを日替わり写真で見せるサイトがあって、話題になっていました)。当時はGoogleがなかったですからね、その美容院にたどり着くまでに相当なステップを踏まなければなりませんでした。

2000年頃にはForrester Researchの金融関連フォーラムに潜入して(実は自腹で行った。1700ドルぐらい。あぁ)、レポートを書いていますね。これがそのファイル
当時、考えられていたインターネット金融の未来の姿を伝えています。正確に言うとForresterが方向付けようとしていたインターネット金融の未来ですね。今読むと、当たらずとも遠からず。ただ、米国の場合、リテール金融の焦点は、ウェルスマネジメント、ローン(によるスプレッドをいかに巧みに拡大するか)、証券系商品のポートフォリオ提供あたりになっていて、焦点は商品、ないしは顧客セグメントにあります。直接的にインターネットがらみのテクノロジーがどうこういう時代ではないですからね。そうした商品ないし顧客セグメントもサブプライムの激震を受けているという状況だし。そういう意味では当時考えていた未来は、今はないとも言えます。

興味深いのが文中で触れているスティーブン・エモットの考え。彼が述べているRelationship Technologyは、現在で言うWeb2.0のコアの考え方と通底します。彼は生物学の知見でもってインターネットの今後を説明しようとしていました。
彼が社会ネットワーク分析にも明るければ、RTをビジュアルで説明することもできただろうになぁと、今になってみれば思います。

この7~8年の変化。大きいです。

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