オルタナティブ・ブログ > インフラコモンズ今泉の多方面ブログ >

株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

[業務告知]:[pepoz]のおもしろいところ(4):将来的に「人のメタデータ」のデーターベースに成長する可能性がある

»

ピーポーズ株式会社では、現時点ではまだまだ図体が小さいですが、それなりに野望を持っていて、まずは何らかの数値指標で日本一になってやろうと考えています。
例えば、市場占有率。これは市場をどう設定するかでいかようにもなりますね(爆。
例えば、従業員1人当たり売上高(厳密に言うと、この種の商売では取扱高です)。これは、社員が相応に少なくて、効率のよいビジネスをすれば十分に狙えます。
別な例では、従業員1人当たり営業利益。これも狙えるかも知れませんね。ヤフージャパンというエベレストのような強敵が控えていますが。
それから、売上高営業利益率。これも企業の図体によらず狙える線です。
ただまぁ従業員1人当たり売上高、従業員1人当たり営業利益、売上高営業利益率は同系の指標ですね。どれか1つが日本一になるとすれば、あともつられて日本一になりそうな特性を持っています。

このような企業規模を問わない路線設定もある一方で、相応の経営チームを得た上で、企業規模を追いかける路線というのも捨ててはいません。
仮にですよ。仮に。[pepoz]が日本国内で100万人のキャスト(「私のサービス」を提供する顧客)を獲得したとします。そうすると、サーチエンジン界の視点で見て、非常におもしろいことが起こります。

「私のサービス」の実体は最大5箇条の「私のサービス定義」です。自分ができることを、簡潔に、テキストで、最大5箇条で書き表します。要は自分の能力に関する自己申告ですね。
これがITの世界で言うSLA(Service Level Agreement)として機能します。(サービス提供後に1項目ずつ相手の顧客満足度評価を受けることになります)

例えば、次のような「私のサービス」があったとします。

------------
私のサービス タイトル:
総合商社におけるJ-SOX対応のポイント指南

私のサービス定義:
定義1 総合商社業態におけるJ-SOX対応でカギになる「売上高の確定」に関連した諸項目について、実務的な質問にお答えします。
定義2 関係するITシステムのコントロールの設計についてもカバーできます。
定義3 30分単位のやりとりを基本としますが、後日、メールで追加的な問合せに応じることも可能です。ただし、メール応答は2本までとします。
定義4 ご希望であれば、期間限定のコンサルティングサービス提供契約を結ぶことも可能です。
------------

このようにテキストで書き表された「私のサービス」は、その人の得意なことに関する非常に個別具体的な記述になるわけですね。”売る”以上は、かなり真剣に記述されることと思います。工夫に工夫を重ねて凝縮した表現で書くと思うのです。

すると、このテキストが結果的に、その人が「売れると考えている」=「他の人たちとの差別化点であると考えている」部分に関する記述になるわけです。これは、その人の能力や経験や知識やパフォーマンス(楽器演奏なんかをイメージしています)に関するメタデータということになってきます。

このメタデータが仮に100万人分揃うと、人の能力に関する、ある程度の普遍性をもったデータベースが出現するということになります。
これがどういう意味を持つのか。出現してみないことにはわかりません(笑。

ただ次世代のイノベーションをはぐくむ苗床のようなものになることは確かです。それを米国でも中国でもインドでもなく、まず日本でやる必要があると、僭越ながら考えております。

Comment(0)