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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

中央官庁の9時5時には年収で報いるべき

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日経ネットPlusのサイトに、本紙の記事からこぼれてしまったネタをネット専用の記事に仕立てて公開しているセクションがあります。新聞記事の取材の過程で得られる膨大なネタのうち、紙面に反映されるのはおそらく1~2割。情報収集のエコロジーみたいな観点から言えば、捨てられてしまうネタをこうしてネットで掲げるパターンは非常に好ましいですね。

いま日経朝刊で「働くニホン」という連載記事が載っていますが、そこからこぼれたネタで構成されたのが「霞が関官僚、『9時5時』勤務とは」。(このサイトは無料登録が必要です)

-Quote-
公務員の働き方を取材している中で、中央省庁で働く公務員が勤務時間を表現する時に使う言葉に「9時5時」というのがあることを知り、驚きました。一般社会では「午前9時から午後5時までの8時間勤務」の意味ですが、霞が関では「午前9時から翌朝5時までの20時間勤務」を指します。別に夜勤などのローテーション勤務ではなく、多忙な時期は仕事が次の日の早朝までかかってしまうのです。
-Unquote-

中央官庁で言う「9時5時」は朝の9時から翌朝の5時までだと言うのです。むかし月刊誌を編集していた時期にそれに近い勤務を月の半分ぐらいやっていましたが、大変な勤務形態であることは確か。

仕事でたまに中央官庁の課長の少し手前の方とやりとりさせていただくことがありますが、みなさん非常に勉強熱心です(ちなみに中央官庁で課長というと、民間企業の役員クラスです)。ある業界で何らかの新しい課題が顕在化しつつある時、それに関係したすべての事項をきちんとインプットしていて、非常に正確な分析マップをお持ちというケースが多いです。また調整手腕に長けています。ステークホルダーの人たちすべてに公平にお声がけをして、意見に耳を傾けて、これが最良であろうという落としどころに向けて調整を図っていきます。
とは言っても、サンプル数が少ないので、これが一般的かどうかはわかりませんが…。

そうした優秀な方々が国会中は大変な思いをして準備をされているわけですね。アポどりをする際によく「その時期は国会中ですので…」という理由で日をずらすように言われることがありますが、その間は9時5時なのだと思います。

個人的に、こういう勤務につかれる方の残業手当は青天井であってもいいと思うし、別種の手当てや功労褒賞があってもいいと思います。年収のベースももっと分厚くすべきだと思う。

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