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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

書籍の世界に革命が起こった-Kindleの紹介ビデオを見て

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AmazonのKindleすごいですねー。久々に体が震えるほどのイノベーション遭遇体験です。

すでに出ている日本語の記事を読むのもよいけれど、ぜひこのページにある紹介ビデオを見てください(下にあるでかいやつ)。

機能などはいっぱいありますが、特に注目に足るポイントをいくつか。
・グーテンベルグ以来の書籍のあり方を本格的に転換させるハードウェア&コンテンツ&サービスであるということ。
・家庭の本棚を不要にする製品であるということ。
・コンテンツでは、紙で刊行される書籍よりも安い単価を戦略的に設定しているということ。
・”Amazonによる書籍の小売という行為”をユビキタスにする性格があるということ。(顧客がどこにいてもAmazonからすぐに買える→買ってすぐに読めるというのがまたすごい)
・サービス開始当初から9万タイトルの書籍が揃っているだけでなく、主要な新聞社、雑誌社とも提携してKindleで読めるようになっているというその”仕込み”の本気度。
・紙の新聞の配達を不要にする製品であるということ(主要な新聞が毎朝自動でデリバリーされる)。
・書籍が実質的に初めて「必要な箇所を検索で探し出して読む」ことができるものになったということ。何ページもスキャニングして再読したかった箇所を探し出す苦労がなくなります。
・森林資源枯渇に対する現実的なソリューションになっているということ。

紙の書籍にがんがん書き込みして読むのが好きですが(Kindleでもメモが書き込める)、利便性を考えたらKindleの方に惹かれるでしょうね。

ロングテールで勝負する出版社は別として、毎年一定数のベストセラーを出すことによって業容を維持している出版社は、実質的に、Amazonと手を組まないと商売ができないということになるんでしょうね。それがいいことかどうかはさておき。日本の出版社も態度を決めることが必要になると思います。

紙の書籍がすぐになくなるということはないとしても、数万以上の部数を売る必要がある書籍は、年を追うごとにKindle対応になっていくのではないかと思います。

それとともに、あえて紙で刊行することに意味がある、しかも少部数であっても価値が非常に高い書籍というのも、1つのジャンルになっていくのでしょうね。「インクの匂いと紙の手触りが高級品の証」という世界です。二極分化が始まりますね。

ただ…。非常に要求度が高いわが国の読書人を満足させるエクスペリエンスがこのハードウェアで実現されているかどうか。日本で普及するかどうかは、その1点が関門でしょうね。どうなんでしょう。微妙に”がたい”がでかくて違和感がある仕上がりだったり…。

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