オルタナティブ・ブログ > リサーチのプロ今泉大輔のAIを駆使して世界を調査するブログ >

リサーチのプロとして長いこと歩んできた今泉大輔です。ChatGPT出現以降、Facebookで「ChatGPTとMidjourneyのビジネス活用を探って行く勉強会」を立ち上げ、「ビジネスパーソンにとってのAI」の観点で米国情報を収集して来ました。知的アウトプットの質と量を向上させるプロンプトの開発にも取り組んでいます。

"鳥の視点"を持つこと

»

昨日発表になったニフティの「アバウトミー」を少しさわってみて、最近のプロフィール系サービスの趨勢が少しわかった気がしました。自社系のブックマークサービスが連携できるようになっているだけでなく、他社のブログも組み込むことができます(RSSを使う)。

この図式を上から鳥瞰してみると、アバウトミーをハブとして、ブログやブックマークがノードとしてリンクしている格好になっています。とそこにはスケールフリーネットワーク特有のベキ法則が働くわけで…。

様々なレイヤにネットワークが存在しているので、整理してかからなければなりません。少し噛み砕いてみると。
①個人を対象にした無料のWeb2.0系コミュニティサービスには、どちらかと言えば、1つの企業がユーザーを囲い込む傾向があった(以下、旧世代)
②それらのサービスは、ネットワーク力学的に言ってスタンドアロンに近い。
③そこにあえて「囲い込まない」志向性を持ったサービスが出現した(以下、新世代)。自社系他社系のサービスを"リンク"(RSS)によって組み入れることができる。ネットワーク力学的に言って”ゆるい”(偶有性に対して開かれている)。
④ネットワークはそもそもスケールフリーネットワークとして成長していく。ベキ法則が働き、より大きなものはますます大きく、そうでないものはその逆に、という成長ないし縮小が起こる
⑤新世代は自ずと成長していく。なぜならネットワークに対して開かれているから(トートロジーですね)。ユーザー資源が有限である以上、旧世代は衰退する可能性がある。

現在多くのユーザーを獲得しているサービスも外部に対してAPIなどを開いていかないと、今後は厳しいのかも知れません。あぁ日々勉強…。

Comment(4)