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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

イノベーション取組度が時価総額に反映する?

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エクストラ案件のヤマもようやく終盤にさしかかって、少しほっとしています。
たまった日経新聞を消化している最中におもしろい記事を見つけました。

株価低迷の米企業 好業績でも総会「憂うつ」(5月13日付日経朝刊)
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米ビジネスウィーク誌は最近、S&P百種を構成する企業の利益は過去5年で3倍以上になったが、株価上昇率は0.9%にとどまったとする特集記事を掲載した。。。
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この記事は、フォードやGEなど米国の伝統的な大企業の株価が、最近の経営努力にも拘らず冴えないという現象があちこちで起こっていることを報じたものです。特に目を引いたのが上の記述。ビジネスウィークの元記事にあたる前の時点でざっと思ったのは以下。

・株式市場が企業を評価する基準が変質しているのではないか?
・どのような市場であれ、希少な価値が高い値をつけることを考えると、上の記事で触れられているような企業の経営努力は、もはや希少価値たりえず、別なものがそれに代わっているのでは?
・利益水準が3倍でありながらも、株価上昇率が0.9%というのは、どう考えてもそれっぽい。
・仮に、仮に。デルと比較して市場で高い評価を得ているアップルを典型だと見なすと、「イノベーションに取り組める力」を市場が敏感に峻別するようになってきているということはないだろうか?
・もし、「イノベーション取組度」が指数化でき、それでS&P500企業や日経225企業などを計測して値が高い方をグルーピングしてみると、株価収益率がかなりよい、ということはないだろうか?
・それがそうであれば、Corporate Social Responsibilityの高評価銘柄で運用するファンドのようなものも可能。
・株式市場において、仮に、イノベーションへの取組度で企業を選別する傾向が定着すると。。。

何が起こるでしょうか?

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