ごあいさつ

2005/08/31

こちらでは初めまして。今泉大輔です。
いやー久々にウェブで書くとなると腕が鳴るなぁー。

95年頃から97年頃にかけて、美輪山サスケという名前で当時のいわゆるウェブ日記をやっていた時代がありまして、その頃は毎日5~6時間かけて、ウェブを更新していましたからね。

もちろんHTMLは手書きだし、ファイル一式をアップするのにダイヤルアップでとろとろ上げるし。2年ほど、ウェブ日記をやって理解したのは、ウェブ投入時間が長くなればなるほど、売上は減るんだなぁということでした。

その頃からするとインターネット空間が3回転半ぐらいしています。Netscapeの姿が見えなくなったあたりで一回転、ネットバブルが崩壊したあたりで二回転、日本でiModeが主流になって誰もが親指インターフェースを苦にしなくなったあたりで三回転、Googleが知らぬ間に水や空気のような存在になって多少脅威を感じるようになっている現在で三回転半といったところでしょうか。

現在は非常に見通しが利くし、経験則でいろんなことがわかってきたし、非常にいい時代だと思います。
ブログも実質的に初めてですが、HTML編集で時間を食うこともないし、トラックバックという便利なものもできているし、更新に充てる時間を1日30分程度に留めれば売上減などということもなく、むしろ、ワタクシにとって弊社にとって何かのプラスが生じることでしょう。

ということで、よろしくお願いします。

現在の私のやっていることですが、コンサルティングリサーチという言葉で括るのが一番しっくり来る内容です。1997年頃から日本総研、デロイトトーマツコンサルティングなどのリサーチ系の仕事をするようになり、案件をこなしていうちに、その分野のクライアントの要望がよく理解でき、それに合致したプロダクトを出せるようになりました。
一個一個の案件は非常に多様であって、例えば自転車のシマノの顧客ロイヤリティ戦略に絡む全体像を簡潔にまとめるとか、シナリオプランニングの技法を採り入れた戦略策定ツールの設計やらマニュアル書きやら英文プレゼン資料の制作やらをひとまとめでやるとか、まったく新しいIT戦略のコンセプトの非常に不満足な英文資料から、ものすごく出来のよい日本語による啓蒙用小冊子を作るとか。

リサーチという言葉は入りますが、リサーチの域を超えて、コンセプトメイキング、アセスメントツール作成、戦略提案に不可欠なもろもろの準備、込み入った事業企画案の作成など、いろいろやっています。一件一件が自分自身にとっても非常に勉強になり、かつ、エキサイティングでもあるので、大変にありがたくやらせていただいています。そういうのが8~9割ぐらいあります。

クライアントさんとしては、現在はシスコシステムズが一番多く、ウィークデーのビジネスアワーは赤坂のシスコに常駐してやっています。その他、スポットでトヨタ系広告代理店さんの仕事とか、決済がらみの案件などが入ります。

雑誌に原稿を書いたり書籍を書いたりするのは、現在では1~2割の比重に下がり、雑誌記事の連載を6~7本やっていた時期もありましたが、事業的観点からすると投入時間利益率があまりよくないので、よろしく制限させていただいているうちに、最後の1本も終了してしまいました。
実は雑誌記事を書くのに、すごく時間とコストを使う性質で、ページ3万ぐらいのギャラだと足が出ちゃうんですね。書けば書くほど赤字になるという時期がかなり続いていました。

その他、現在のお客さんの関係で、マーケティング系の翻訳ものの日本文の監修とか、テクノロジー的に少し特殊な製品のブローシャーのコピー書きなどもやったりします。過去にはMac使いだった自分にとって様々な思いがあるマイクロソフトさんの法人ユーザー向け製品のコピーなどもやりましたね。今ではお客さんですからね。昔のように勝手なことは書けません。

それからあとは、HotWired JapanのNews Watchers Talkというセクションの発言人になって数年経ちます。あそこは昔「トラの穴」という名前でバトルロワイヤルを繰り広げる趣旨のコーナーでしたが、あまりバトルは発生せず、ホリエモンこと堀江貴文氏やKNN神田敏晶氏が私などがスタンドアロンで過激なことを書いて、それがそのまま放置されるという展開が主流となっています。年に1回程度メンバーチェンジがあるのですが、なぜだか97年当時の初回メンバーのまま私が残っています。不思議です。

これから本欄では多種多様なネタを繰り出していきたいと思っています。相当にたまっています。ですが更新は1日30分を心がけ、ペースを作って参ります。

タイトルにある「シリアルイノベーション」の「イノベーション」は、敬愛するドラッカー大先生の発言から取らせていただいたもので、クリステンセンのではありません。(まぁでもいずれも結局は同じものか)
イノベーションがシリアル(連続的)であるということは自明の理で、イノベーションは常に次のイノベーションを誘発するからイノベーションなのであって、次のイノベーションを出来させないイノベーションはイノベーションにあらずという、トートロジーとなります。そうしたシリアルなイノベーションが現在、インターネット空間だけでなく、リアルな空間でも起こっているというのが私の認識です。傍観者でいるのはいやなので、まぁ自分なりにできることをやっていこうというのが、とりあえずの所信。

長くなりましたね。38分。

dimaizum

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コメント
三成21 2006/03/11 17:26

今泉さん、こんにちは、二度目のコメントとなります「三成21」です。(ホントは三度目ですが、「確認」後「訂正」する段で消えました。

「三成21」とは「関が原の合戦」を企画立案した戦国時代の文官:石田三成の現代版として勝手に自称しているところです。(その他は、機会がありましたら書かせてください。宜しくお願いします。)

ところで、自問自答ではありませんが、一度目のコメントで「?」しました「シリアルイノベーション」の意味や語源が今泉さんの記述で少し分かりました。

しかし、

>イノベーションがシリアル(連続的)であるということは自明の理で、

というのは如何でしょうか?
少なくともイノベーションは「突然変異」に近いので、既存の延長線上で解決するのではなく突如「飛躍」することで「!」と為るのでは?と思うのですが・・

また、

>イノベーションは常に次のイノベーションを誘発するからイノベーションなのであって、次のイノベーションを出来させないイノベーションはイノベーションにあらずという、トートロジーとなります。

ドラッカーも申すように「イノベーション」の定義自体が未完であり、解釈が時々に変化している?!とすれば、「イノベーション」はトートロジーの対象外などと、ド素人ゆえか、更に研鑽すべき過程におけるメルクマールが「イノベーション」なのでは・・つまり、「完成した言葉」ではない!」などとつい「崇拝」してしまうのですが・・

ことば遊びではありませんが

かつての「東西紛争(思想対立)」から「南北紛争(経済問題)がITなど技術の進化がグローバル時代を誘発し「世界各国共通の国内問題」として「二極分化」が進んでいるように感じます。

そこで、「飛躍」しますと「シリアル」に「もう一本」加算して「パラレル」に「イノベーション」する思考法は如何でしょうか?

もっとも、マーケティングの専門家ではない拙者としましては、それ以上「!!(「成る程」の積もり・・)」と説得するだけのプレゼン能力は無いのでして・・、その意味では「思いつき」であり、良くても精精「感・・いや勘」に過ぎませんが・・(笑)

いきなりの言掛りで大変失礼いたしました。「三成17」同様「三成21」も相当な「へいくわい者」の様で・・(笑)、今後とも宜しくお願い致します。

今泉 2006/03/13 13:26

三成21さん、おつきあいいただき、ありがとうございます。自分のブログでは色んな箇所にしゃれやわかりづらいギャグやおふざけやレトリックなどを混ぜています。時々誤読されるので抑制しなければならないとは思いますが。
イノベーションがシリアルでなければらならないというのは、①企業が企業価値を連続的に向上させることが求められている組織だという前提で考えると、1度のイノベーション(例。ドコモのiモード)でもってキャッシュフローが増えても、この競争社会では必ずコモディティ化しますから、何も手を打たなければキャッシュフローに悪影響が出て、企業価値を減少させることになりかねません。イノベーションは連続的であるべきです。
②イノベーションが実を結ぶには人、モノ、金、時間などの資源が必要であり、必ずスポンサーがいなければなりません(自分である場合を含む)。スポンサーの立場に立つと、1つのイノベーションが離れ小島のような性格を持つものである場合、そのイノベーションが製品に結実してキャッシュを生むようになった暁に、チームを解散させなければなりません。これはスポンサーにとって非効率的であるだけでなく、イノベーションに取り組む人たちにとっても不幸な話です。人材の無駄遣いでもあります。こういう点からも、連続的ではないイノベーションは、あまり取り組むに値しないと言えます。
③「The World is Flat」(Thomas. L. Freidman)を実はいま読んでいます。この本は、ITMediaのオルタナティブブログをお読みになっている方であればどなたも気付いているであろうことを、精力的に、全体的な構図として描き出しています。簡単に言うと、Netscape以降の技術の積み重ねが、量的な変化から質的な変化へと移行しつつあり、それによって私たちの働き方、組織のあり方、国の経済の形、等々が、”ほんとうに質的な変化を経験しつつある”ということを書いてます。まだ本の1/3ぐらいですが。イノベーションの領域を、ITの関連する諸分野(業種ということでは、ほぼ全業種です)、特に何らかの形でネットワーク(TCP/IP)が関わる諸分野ということに限定すると、ある時期以降、イノベーションが歴史的に連鎖しているということが見てとれると思います。Freidmanが言う通りです。
自分がイノベーションはシリアルであらねばならないという時に、思い浮かべているのは、TCP/IPという偉大な発明物の上で多種多様なイノベーションが可能になっている姿です。いま現在、TCP/IPに根幹のあるイノベーションはまだITよりの世界に限られている風がありますが、いましばらくすると、リアルなほぼすべての領域において、同種のイノベーションの連鎖が生じてくるように思います。ポテンシャルは莫大です。そういうイノベーションのあり方に思いをはせつつ、日々の仕事をこなそうではありませんか、といったところ。


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プロフィール

今泉 大輔

今泉 大輔

インフラ投資ジャーナリスト。インフラビジネスリサーチャー。
銀行系シンクタンク、外資系コンサルティングファームからのリサーチ受託を経て、米最大手ネットワーク機器会社に7年間あまりリサーチャーとして勤務。金融、製造業、電力業などを担当。現在はインフラ関連のリサーチサービスを運営。

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