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第53回 Dreamforceに参加してSalesforceの文化を知る

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メリークリスマス!皆さん、こんにちは。

今回の記事は「Salesforce Advent Calendar 2019」の大トリである第25日目としての投稿です。

※いつも以上に主観にあふれた内容となっていますので、お見苦しい点はご容赦ください。

結論から言うと、「みんなDreamforceに行ってSalesforceの文化を学ぼう」ということです。

そもそもDreamforceって何?

そもそもDreamforceとはどういうイベントなのでしょうか?Dreamforceの公式ページにはこう記載があります。

Dreamforce gathers the entire Salesforce community -- our customers, partners, employees, and key stakeholders -- for a fun family reunion. Dreamforce brings together thought leaders, industry pioneers, and thousands of your peers for four high-energy days of learning, inspiration, equality, and fun. With more than 2,700 sessions and thousands of solutions from the world's largest cloud ecosystem, Dreamforce has tailored content specific to every industry, role, and company size. Whether you're a company of five or a Fortune 500, you're going to see success by coming to Dreamforce.

私はDreamforceに過去8回ほど参加していますが、近年はこの「Dreamforce brings together thought leaders, industry pioneers, and thousands of your peers for four high-energy days of learning, inspiration, equality, and fun.」の部分に非常に共感しています。

もちろん、Dreamforceでは最新の製品ロードマップやテクノロジーを目の当たりにすることができます。それはSalesforceのユーザーであってもパートナーであっても、刺激的で感動的な4日間です。

ただ、私はそれ以上にDreamforceで世界各国のTrailblazerや米国本社のSalesforce社員の方々、そして日本から参加している熱狂的なSalesforce愛好者と触れ合うことで、Salesforce World Tourなどの国内イベントに比べてたくさんのエネルギーを得たり、様々な刺激を受けることができます。

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Dreamforceで知るSalesforceの文化

では、DreamforceではどのようなSalesforceの文化に触れあうことができるのでしょうか?

ご存知の通りDreamforceでは2700を超えるBreakout Sessionが提供されています。その中には先述した通り最新のロードマップや技術情報を提供するものもありますが、中には「Dreamforce以外では開催される機会が少ない文化的なセッション」があります。

例えば、Day2の朝に参加した「Zen Encounter 1: Embodied Mindfulness」というセッションでは、巨大なイベントに参加することで体力的にも精神的にも疲れている身体を回復するためのリラクゼーションを体感することができます。

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また、オープンシアターでは製品のアクセシビリティについて考えるセッションもあります。

「使いやすい製品」というものを特定の人々に対してではなく、「すべての人に対して使いやすい製品を提供するにはどういうアプローチをすればよいか」を実例をもとに考え、それを製品にフィードバックしていく方法について学ぶことができます。

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その他にも、ここ数年Dreamforceのキーメッセージにもなっているサスティナビリティについてのセッションも数多くあり、またパーティーで提供されるお皿やフォーク、コップなどはすべて紙製になっているなど、イベント全体が環境に配慮された作りになっていることも実感できます。

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公式ページにはないセッションに参加する

上述したとおり、Dreamforceでは2700を超えるセッションが用意されています。Dreamforce4日間という限られた時間の中で、この数多くのセッションから興味のあるセッションを検索し、登録し、参加する必要があります。

しかし、Dreamforceではそれ以外にもCommunity Leader向けのセッションや、Salesforce MVP向けに開催されるプライベートセミナーや、世界各地の有志によって開催される数多くのセッションが存在します。

例えば、Day3の夜に開催された「Equality Festival」では、世界各地でEqualityを推進しているグループが一堂に会し、それぞれのグループのミッションや活動内容などを参加者に説明したり、ステッカーを配ったりしていました。

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特に年齢に関係なくそれぞれに合った仕事や労働環境を提供することを目的とした「Genforce」は、今後高齢化社会を迎える日本の労働市場が参考にすべきものだと思いました。

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このようなSalesforceが推進するEqualityの文化に触れあうことができるのも、Dreamforceの醍醐味と考えます。

今一度Dreamforceについて考える

Dreamforceに参加する目的は、参加する人によって様々です。

私も最初の34回目ぐらいまでは最新の技術情報を得るために参加していましたが、最近ではコミュニティ活動を推進するうえで「Salesforceの文化」をより深く知ることが必要だと考えるようになりました。

Dreamforce以外のイベントでは、毎年春に開催される「TrailheaDX」というものがあります。こちらはDreamforceに比べても密度の濃い技術情報が提供されます。

私の場合は、「Dreamforceは文化を学びに行き、TrailheaDXは技術を学びに行く」というスタンスで参加していますが、初めてDreamforceに参加される方は先入観なくイベントを楽しんでみてください。

そしてその中で感じたものを日本に持ち帰り、文化・技術の両面から自社のSalesforce活用やコミュニティ活動のモチベーションしてください。

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それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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