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株主総会でTwitterを使う日は近い?

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 梅雨本番とともに株主総会のシーズンです。インフォテリア先週土曜日(20日)に株主総会を開催しました。多くの株主総会では、冒頭で「ビデオ撮影、音声録音は他の株主の方の迷惑になりますのでご遠慮ください」というアナウンスが流れます。インフォテリアも例に漏れず。

 しかし、昨今のTwitterUstreamの盛り上がりを見るにつけ、早晩「Twitter、Ustreamなどでの中継はご遠慮ください」という日が来るのかな?などと想像してしまいます(笑)。ただ、ビデオ撮影や、音声録音を制限する理由は、出席された株主の方々のプライバシーの保護ですから、その意味では、UstreamはNGだけど、TwitterはOK(質問などを書いても個人を特定できる情報にはなりにくいので)ということになるかもしれません。同日同時に開催される株主総会も多いので、#soukaiなどとタグが付けられて、いくつもの株主総会の進行をTwitterのタイムラインで見ることができる日も遠くないような気がします。そうすると、ニュースより速報性があり、臨場感のあるレポートに触れることができるでしょうし、社会的に話題性のある議決などは、RT( Re-Tweet )によってすぐに伝播するのでしょう。

70  一方で、会社側が、よりオープンな株主総会にするためのツールとしてTwitterを使うことも考えられます。例えば、既に多くの会社がニュース提供のために企業のオフィシャルアカウントを取得しています。(例えば、インフォテリアであれば、infoteriaで、そのつぶやきは、http://twitter.com/infoteriaで見ることができます。)この企業オフィシャルアカウントで、株主総会の進行を中継するのです。例えば、右のような感じ。

 TwitterのVerified Accountが一般人にも解放されて、あらかじめ株主のアカウントを特定できていれば質問を受けることもできるのではないでしょうか。

 私はできるだけ多くの株主の方々とのコミュニケーションを取りたいと考えていて、これまでも、日本で初めての個人投資家、機関投資家双方を対象としたネットライブ決算説明会を行うなどの試みを行っています。しかし、ネット決算説明会は、東証が規定する「年2回以上の決算説明会」にはカウントされません。Twitterの利用にしても、「Twitterで質問を受けるのはいかがなものか?」「株主の特定が本当にできるのか?」「セキュリティは大丈夫か?」などといった意見が予想されるので、簡単には行かないかもしれません。しかし、これからも、開かれた会社、開かれた総会を目指して、こういった新しいツールの可能性を追求したいと考えています。

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