PMに必要なスキル「笑力」とは何か?
最近流行の「●●力」。もうさすがに食傷気味ですが、『笑力』(しょうりょく)と言われたら当ブログとしては放っておけません(笑)。
実は、先日ITSSユーザー協会の会合に参加したインフォテリアのメンバーから「PMには『笑力』が必要だとIPAの人が言っていました。」という話を聞いたのです。ITSSユーザー協会では、オラクルマスターやXMLマスターなどのIT技術認定とITSSレベルのマッピング(ISVマップ表)などを公表していますが、そういった既存のIT技術試験ではまだ測ったり教育したりできないスキルの例として話が出たそうです。
そこで、早速「笑力」をググってみたのですが、それらしい情報にほとんどヒットしません。PMに必要な「笑力」とは、いったい? 間違っても「笑ってごまかす力」ではないですよね(笑)。私は、「プロジェクトをメンバーの心を和ませ、プロジェクトを円滑に進めるための笑いを誘う力」といったようなものではないかと想像するのですが、真相は?
結局、Web検索ではわからなかったので、IPAのPM委員会の関係者に直接聞いてみました。そうしたら、こんな話が。
PM委員会内で、「PMは常に楽観的であることが必要で、そのためには困難な時期にもプロジェクトメンバーへ笑いを提供することが重要ではないか」との提起がありディスカッションしていました。その後、その能力を「笑力」と命名し、それが何で、どう身に着ければ育成になるのかを突き止めるために、PM委員会の下部に「笑力研究会」を発足し研究を進めています。
なんと「笑力研究会」まで立ち上がっているとは!思った以上に真面目な取り組みで驚きました。その笑力研究会の活動内容は、
①テーマ
MRQ:笑いとプロジェクトの成功の因果関係を探る
SRQ1:笑いとは何か?
SRQ2:どのような笑いがあるのか?
SRQ3:笑いがどのようにPJに関わるのか?②成果物
笑力とプロジェクト成功の因果関係を探る
ということで、大真面目に「笑い」と「プロジェクト」の関係を研究されているらしいのです。私自身は、「笑い」が未来を変えることができると信じてブログに「笑門来福」の名前をつけていますので、当然この研究には大いに興味があります。プロジェクトでも、会社経営でも、スポーツでも、およそ人間が関わることの成果には、技術的なや論理的なことだけでなく人の心の持ちようが大きく作用しますので、笑いの作用について何らか客観的な研究結果が出るのではないかと、活動結果を楽しみにしています。