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Linux、Network、Securityを旗頭にしている技術者社長の日記

どうして「迷惑メール」なの?

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ここ数年スパム対策に関わっていて、いつも不思議に思っていることがあります。どなたか教えていただけませんか。

それは「迷惑メール」という用語のことです。なぜ「スパム」や「有害メール」でなくこの用語が使われることが多く、どちらかというと公的な文書ほど「迷惑メール」を使う方が多いようです。何か基準が違うのかもしれませんが、どうも「スパム」とほぼ同義なように思えてなりません。

日本語スパムがほとんどなかった頃、多くのスパムは英語、中国語、韓国語などで、「頼んでもいないのに送られてくる厄介で迷惑なメール」でした。その頃の表現なら、たしかに「迷惑メール」でよかったかもしれません。

しかし、フィッシング(詐欺)メールが出現したり、スパイウェアやボットなどの配布手段になったり、メールボックスを埋めつくすほど届いたり、すでに「迷惑」の段階を通りすぎています。

私の感覚では、「迷惑」だったら我慢してやりすごしておけばいい、というイメージがあります。電車の中でわめく人に対する対応みたいな感じですね。しかし電車の中でナイフを振り回されたらどうでしょう。今のスパムはそれに近いところまできているように思うのですが、少々おおげさに考えすぎなのでしょうか。

「迷惑」に上のような語感があるとしたら、そろそろ別の呼び方に切り替えてもいいんじゃないか、最近そう思っています。ストレートすぎますが、たとえば「有害メール」のような。

当然こういった議論はこれまでもあったんじゃないかと思うのですが、経緯などが見つかりません。どなたかご存知だったらぜひお教えください。

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