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小さな会社のウェブマスターがパーソナルブランディングについてごにょります。

【考えてみる】ひたすら「奉仕」してくれる、お友達みたいなお医者さまがいたら、、、

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商売とは何か?おもてなしとは何か?基本的なことですが、最近ぼんやりとよく考えていることです。
前回はソフトカイロの先生やとんかつ店さんの例を少し書かせていただきましたが、今回はお医者様の例を。

以前、同じセミナーに参加していたご縁からソーシャルでも交流させていただいている、矢追先生

開業科目は、総合婦人科とおっしゃいます。

うーん、幅広いですね。女性全般ですかぁ。
例えば名刺を作るにしても、自己紹介するときにも、女性全般というのはちょっと守備範囲が広すぎてボヤけてしまいませんか?
「ニッチ命!」のわたくしは、反射的に質問しました。

しかしその答えは意外なものでした。

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(敷地内に作った、患者さん向けのカフェスペース。どんだけサービス体質ですか!)

女性の体は男性に比べてデリケートな問題も多く、不調があってもどの科を受診したらよいかわからずに放っておいて、症状を悪化させてしまう人も多いそうです。
ですから、自分は門戸をなるたけ広げて、「おかしかったらまず受診してください。もし専門的な治療が必要でしたら、適切な医療機関を紹介しますから。」というスタンスをとっているのだと。
また、そもそも受診すべき状態なのかどうかもわからなければ、メールやソーシャルメディアで事前に相談してくれればいいと。(相談はすべて無料で受け付けている!)

なるほど。
今までない視点でした。
専門医だからこそ見逃してしまう症状なども、きっと現場ではたくさんあるのでしょうね。広く受け入れて、ちゃんとキュレーションしてあげるという役割も、これから必要になってくるのかもしれません。

だから、矢追先生は女性のための「駆け込み寺」になるべく総合婦人科を目指したのです。
また、お話していて、常に「奉仕」が先生の行動の基準となっているように思いました。

例えば、先に書いたメールの無料相談。
毎朝、5時ころに起きて始業準備に入るまでの数時間を充てているそうです。

これってなかなかできることじゃないと思うのですが、ご本人はいたって気負いなく、「早寝早起きの習慣にもなっていいですよー。」と、むしろ相談を患者さんとのコミュニケーションとして楽しんでいるかのようです。
いや、もしかして患者さんとは思っておられないのかもしれません。友達的な?

特に近年はソーシャルの発達で、そんな意識も芽生えやすくなっているようですね。
海外に引っ越した元患者さんとも、今だに交流が続いていたりして、もう「当院に通っていようがいまいが関係ない」、そんな雰囲気なのです。

また、「働く女性」のことをすごく気にかけておられて、ウィークデイには通院しにくいだろうということで、土日も診療日としています。
これも実際大変なことと思います。ご家族、スタッフの方にもかなりの負担になりますしね。
(その代わり、矢追先生、お休みの水・金曜日は奥様とこれでもかというほどいろいろお出掛けして楽しまれています。フェイスブックってこういうキャラクターが見えるのも面白いですよね。)

しかし、そうしたこと(矢追流奉仕マインド?)が結果的に口コミやネットでの評判となり、足立区という、どちらかというとアクセスしにくい立地にもかかわらず、みなさん電車やバスに乗ってわざわざ通ってくれる、そんな状態なのだそうです。

なるほどなぁ、、、うちなんて通販の文具店だものですから、端から「お客様とのコミュニケーションでは、できることが少ない。」と思い込んでしまいがちですが、おもてなしや奉仕のマインドをもっとしっかり持っていれば、まだまだできることは多いんじゃないか?

先生のお話を聞いていると、そう思わざるを得ませんね。精進せねば。

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