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【タイトルに偽りあり?】むしろ「どこでも食っていける人の仕事術」ではないでしょうか?

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著者の理央さんから新刊をいただきました。御礼申し上げます。

いきなり不躾ですが物言い!

最速で結果を出す人の「戦略的」時間術 (PHPビジネス新書)

前作、「サボる時間術」がよく売れているので、きっと出版社さんサイドが「時間術」という文言を入れたかったのだろうというのはわかりますが、この本は無理に時間術の本にしなくてもいいんじゃないかと。内容も、目次を見ただけでわかりますが、どうも時間術の本ではないと思うんですね。

(年末に出た美崎栄一郎さんの手帳の本が、実は「時間術」の本だったように、そのあたりの大人の「あや」みたいなものは、出版業界ではよく見受けられますけどね。)

そして逆に、この本が何のために書かれたかということを考えると、むしろ理央さんの仕事術の集大成というか、11社で働いてきた経験をもとに、「どんな会社でも重宝がられ、結果も出しやすくするためのコミュニケーション&マインド構築術」を突き詰めた本、という気がするのです。

(一応書評ということで、タイトルについての印象を書かせていただきました。関係者の皆様、生意気言って御免なさい。)

理央さんのブログを読んでいるとよく出てくる表現のひとつに、「ビジネスは人」という言葉があるのですが、いくらMBAホルダーの理央さんでも、ビジネスの現場ではその知識は万能ではなく、それを生かすも殺すも人との関わり方、コミュニケーション次第だということが、この本でもいろんな局面で説明されています。
自ら痛い思いをして身につけられたコミュニケーション術は、非常に参考になりますね。本って、ホントにありがたいものだと思います。自分じゃ経験しきれないようなことが、これなんか数百円で体感できるのですから。

そしてもうひとつ、ビジネス向きのマインドです。おもしろいなと思った記述があります。

「モチベーションが先ではない。結果が先なのだ。」

よく、営業マン向けのモチベーションアップセミナーなんてのがありますが、外部から持ち上げられたモチベーションはいつか下がります。(マインドコントロールでなければ!)
わたくしもよくセミナーや講演の機会をいただきますが、確かにその場ではみなさんやる気になってくれるんですよね。セミナー後の懇親会では、すごい興奮して意気込みを語ってくれます。でも、名刺作成のセミナーの後に、「作ったよー」って名刺を送ってくれたりブログに写真をアップする方というのは、100人中ひとりかふたり。まず間違いなくそんなもんです。

しかし、例えば完成形には程遠いけど、現段階のアイデアでとりあえず名刺を作ってみたらどうか?誰かと名刺交換して、「ユニークな名刺ですねぇ。この肩書きはどういう意味なんですか?」と反応があったとします。小さいけど結果が出たんですね。
こちらのほうがよほどモチベーション上がりませんか?しかも、人から与えられるものではなく、自分がアクションした結果です。まさに、内側からムクムクと湧き出る「名刺作りっておもしれー!ハマるわ~」という、その後につながる推進力なのです。

こうしたちょっとしたマインドの変化が、ビジネス力をアップさせていくんだなと、あらためて気付かされます。
もうひとつ紹介しましょうか。

「ただ現場レベルの仕事で結果を出すためには、ロジックとは別な「情熱」が必要である。」

これは、市場シェア2位の商品についてのマーケティングで、外国人の上司が1位の商品に対して、正面切って戦わないという方針を打ち出したときの理央さんの違和感から。
確かにマーケティングにおいてはセオリーのひとつなのかもしれないが、ガチでぶつかって1位を取れないなら、少し切り口を変えてでも1位取ったろう!と思わないのか、不思議だったそうです。

ちょうどNTTグループのテレビCMで、イチローを起用した秀逸な作品が放映中ですね。技術陣が喧々諤々の現場に、「情熱」というキャラクターがやってくる。

Ichiro

「やっと来た。彼こそ現場のリーダーです。知り合いなんですか?」
「昔からの。」
というイチローにしか言えない名セリフが印象的です。

こういうところですよね。普段は物腰柔らかな理央さんですが、こうしたマインドを非常に大事にしている。そんな思いが伝わってくる本、だと思います。

他にも、人脈に関する記述においても、拙著「ソーシャル人脈術」と通じる部分があったり、うなづく箇所は多かったです。このあたりは、また機会がありましたら書きますね。

最後に、これも理央さんがよく口にされる言葉なのですが、最後はいかに「自分をマーケティングできるか」に、時間術を含めたビジネスマンとしての実力は集約されていくのかなと。まずは客観的に、上述したコミュニケーション能力やマインドが自分に備わっているかチェックするのに、読まれてはいかがでしょうか?

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