夏目房之介の「で?」

正月特番『坊っちゃん』

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昨日、テレビの『坊っちゃん』、最後のほうだけ見ましたが、だいぶん変わってましたね。坊っちゃんと山嵐は勝者になってました。まあ、そのほうがわかりやすいんでしょうね。原作まんまだと、今のテレビでは通じにくいだろうとは思う。マドンナも、正直者の坊っちゃんの影響を受けて、うらなりと一緒になっちゃうし。で、それを傍観していた小説家(又吉。あ、こいつがうらなり?って最初は思ってしまった)が、それを小説にする、という設定なので、筋は通ってるんですけどね。その設定だと、痛快な勝利の話を、与太郎が敗北する、痛快にみえてじつは暗い小説にしちゃった(拙著『孫が読む漱石』参照)っていう話になるんだけど、それはそれで面白い設定だったかもしれない。
それはそうと、小林信彦『うらなり』って、のちに山嵐とうらなりが再会して、坊っちゃんについて「わからない奴だったなあ」って話す小説なんだけど、すごく面白い。あっちを誰かドラマにしないかしら。

Comment(1)

コメント

お元気でご活躍のご様子、嬉しく存じます、隠れファンです。
「坊ちゃん」のテーマは世界共通、「異文化との巡り会いと身分闘争」に思えます。
違ったらすみません。

これが例えば、外国だったらどうか。
イギリスの田舎の学校にアメリカ人の都会から来た若い青年教師だったら、どうなるか。時代を変えて江戸時代だったら、どうか?お家騒動になってしまうか。

江戸時代に、ポルトガル出身の若い教師が赴任して来たらどうか......

想像するとドラマの夢が広がります。
乱文失礼致します。あの坊ちゃんの一本気な性格は好きです。
(私も田舎者に売られたケンカを買ってしまった事がありました(笑)東京生まれです)

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