2)漱石財団の経緯と財団解散を巡る議事録
当ブログで「漱石財団なるものについて」という記事を公表したのが、本年7月10日でした。
http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/07/post-25af.html
以後の経緯を、簡単に紹介します。
ブログ公開後、夏目一人氏などからのFAXがあり、数度のやりとりののち、財団の理事であるI氏からも連絡をもらいました。I氏によれば、多くの参加者は、一人氏から「他の親族の同意を得ている」旨確認した上で財団への参加を承認していたため、当ブログ記事を見て驚嘆した。多くの親族の反対があるかぎり財団は存続できないとして、理事会で解散決議を行った(賛成2、反対1)。7月30日、同議事を評議員会にかけたが、A氏を除く2名(夏目沙代子氏他一名)の反対で解散決議はできず、条件付きで事実上の活動停止を決めた、というものでした。この件で私はI氏と面談し、解散が当面無理であるなら、事実上の活動休止をもって一応の着地点と見なすことになるだろうと話し合いました。
その後、9月18日に財団評議員・A氏より「評議員会議事録」コピーを落手しました。評議員3名、理事3名、監事1名出席によりA氏が議長を務めたもので、内容は以下のようなものです(一部削除)。
〈 第1号議案 解散の件
議長は、平成21年7月27日の理事会で当財団の解散が決議された旨を報告し、その是非を議場にはかり、慎重協議した結果、下記要件を達成できないと財団設立者夏目一人が認めた場合には財団は解散すること及び下記要件を満たしたと評議員会が認める段階まで当財団としての活動を休止することを全員一致をもって承諾した。なお、財団設立者夏目一人は、下記要件の進捗状況について財団設立時の理事、監事及び評議員に適宜報告を怠らないことを承諾した。
要件
1) [※この項、本件に直接関係しないので削除]
2) 財団設立者夏目一人は、財団の存在意義について親族関係者の同意を得ること。同意を得る過程で各親族の意見をうかがい、財団の事業内容の見直しをはかり、事業内容についても親族関係者の同意を得ること。
議長は、以上をもって本日の議事を終了した旨を述べ、午後22時00分閉会した。
平成21年7月30日
一般財団法人夏目漱石 評議員会
議事録作成者 評議員 [氏名略]
これによれば、この評議員会の議決が有効であるかぎり、事実上、財団は活動休止のまま当面存続することになります。
ただ、私と財団に反対する親族一同は、この財団の設立と一切の活動に協力するつもりはまったくありません。また、現時点で私は、少なくとも財団が解散され、すべての問題が解消されたと認めるまで、一人氏と交渉するつもりもありません。
なお、ブログ公開の後、財団反対親族等は増え、以下の方々に名前公表許可いただいております。
松岡陽子マックレイン 漱石長女筆子の三女(09年7月15日)
半藤末利子 漱石長女筆子四女
半藤一利 半藤末利子夫(09年9月24日)
仲地漱祐 同四女愛子長男(09年8月6日)
吉田一恵 同四女愛子長女
岡田千恵子 同長男純一長女
夏目倫之介 同房之介の長男
夏目季代子 伸六次女きく子長女(09年7月15日)
新田太郎 夏目直矩(漱石の兄)の孫(09年7月14日)
※なお、この原稿は財団のI氏、A氏にも読んでいただき、若干の事実確認や表現の直しを入れた上で公表しています。また、当記事のネット検索で本名がさらされ、I氏、A氏の本業にも影響する事態は私の望むところではないので、イニシャル表記にさせていただきました。