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「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

将来のクラウド、勝手に妄想

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昨年からクラウド・コンピューティングという言葉が聞かれるケースが多くなってきた。
そして現在、個人的には日常的にそれを活用されるようになってきている。

クラウド・コンピューティングが普及することは、個人的な活用では大歓迎なのですがビジネス的にはそうとも言い切れないところがあるようである。
その理由の一つとしては、データがどこにあるか分からない。雲の上の遠いところといったイメージであろう。
そして、「情報漏洩、セキュリティが心配」、また「本当にコスト低減になるか判らない」といったところから導入に至っていない企業が多い。(出所:NTTコミュニケーションズ、導入を検討中企業が考える導入の障害

この調査とは別に、自分たちでバックアップが取れない。また、海外事業者のサービスを活用した場合ネットワーク遅延が発生しやすい。といった声もよく耳にする。
さらに、サービス提供事業者としてはクラウドサービスでは客単価が低いため儲からない。そのため、お客様の数を増やすビジネスモデルに切り替えなければならない。(参照:クラウド時代の営業を考える
等々、まだまだ課題が多いのが現実である。

『クラウド』は利用者からみた表現なのだろう。
利用者側からするとネットの世界(雲の中)にアプリケーションやデータがあり、ネットが繋がっていればどこからでも利用できるということである。
ということを前提に今回のタイトルである「将来のクラウド、勝手に妄想」してみよう。
あくまで勝手に妄想です。

あらゆるものがネットにつながりクラウド化してくると・・・
<勝手に妄想、5~10年後の世界>
教育:学校では教科書が無くなる。2画面のタッチデバイス(iPadの大きさでニンテンドーDSのように2画面となる。しかも軽い。)で基本的な使い方は片方の画面で教科書を表示。もう片方の画面が教科書に連携したノート。当然、教科書にはアンダーラインや落書きOK!
進捗度や理解度等はクラウド側に保存されていて学校・塾・家庭どこからでもその情報がアクセスできるため、その人に合ったペースや学習方法で学習ができる。
誰かがTwitterで発言していたのだが、電子教科書になると小学生のランドセルはデバイスへ供給するバッテリーになるのでは(笑)

医療:電子カルテに統一。医者がいない地域ではTVを通じて診断ができる。クラウド上に患者のデータがあるため、どの病院からも過去の診断書がアクセスでき継続した治療ができる。

自動車:カーナビはネットにつながっている。走行ルートや車内操作そして走行の癖などのデータをクラウド上で記録される。そのデータから運転手に合ったサービスをカーナビ通じて提供される。

家庭:クラウドゲームが主流になる。少なくてもデータはクラウド上にあり違う端末から同じゲームをする場合、前回の続きからゲームができるようになっている。
家電製品がクラウドを通じて繋がる。スマートフォンから各家電製品をコントロールする。
離れている両親の生活状況がわかるようになり、何かあったときには対応しやすくなる。

誰もがネットに繋がったデバイスを持っていると、世の中の流れがさらに速まるのではないだろうか。
Twitterをしている人同士はメールではなくTwitterで連絡をしているケースが増えてきている。
Twitterとメールの違いは何かというと、スピードである。Twitterは140文字といった制限がある特性上端的な文章で情報送信ができる。この制限がある
ことが”使っていて気持ち良い感覚”に繋がっているように思えてならない。
そして5~10年後にはTwitterの次世代サービスが広まっているかもしれないが、このTwitterの路線である「端的で気楽な入力」に関しては変わらないと思っている。

<勝手に妄想、10年後以降の世界>
上記の各分野のデータが連携される。そして連携されるとそれらを統括した個人ポータルページができる。そこから各種サービスに入ることができる。
もう一つ、TwitterのようなLive型サービスのように現時点の場所を表示することが頻繁になってくるとプライバシーが無くなってくるのではと懸念される。
そう考えるとセキュリティーやプライバシーがさらに重要なキーワードになってくるであろう。

やはり最後はプライベートがなくなっていくのだろうか。。。

これらの大きな情報を制する企業は、利用者の立場に立った「使いやすく」そして「ハマる」ソフトウェア開発の『スマートIT』術的要素を組み込む必要があると思っている。
利用者がスマートに活用してもらえることがこれからのキーワードになってくるのだろう。

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