オルタナティブ・ブログ > ITとビジネスの可能性 >

ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

Visual SourceSafe (VSS) 単体販売は年内で終了!

»

ショートノーティスですが、ご存じのない方もいるのようですので、こちらのブログでもお知らせいたします。

ソースコードのバージョン管理ツールとして、多くの方々にお使いいただいている Visual SourceSafe (VSS) の単体での販売が、年内にて終了となります。これはすでにアナウンスもされていることではありますが、念のため、お伝えしておきたいと思います。

詳しくは、

Visual SourceSafe 製品ページ

をご覧ください。特に右側の「購入情報」箇所をご一読ください。

ちなみに、MSDN Subscription の会員の皆様は、引き続き VSS を入手いただけます(会員特典として)。

★ ★ ★

このままだと、非常に「らしくない」投稿に終始してしまいますので、ここからは私の考えを。

このブログでも書いておりますが、そもそもバージョン管理は、ソフトウェア開発において必須です。ただ、バージョン管理をすることと、ソフトウェア構成管理をすることは必ずしも一致しません。さらに、バージョン管理を本当に行おうとしたら難しいのです。

人の行動パターン(基本要素)は、「人」、「作業(動機)」、「成果物」でなりたちます。たとえば、自動販売機でビールを購入するならば、

「○○さん」は、「飲まなければやっていけないくらいの出来事があった」ので、「自動販売機からビール」を「購入」して、「ビール」を「グイッと飲み干した」

  • 人: ○○さん
  • 作業: 「飲まなければ~」「購入して」「グイッと飲み干した」
  • 成果物: (入力)「自動販売機からビール」 (出力)「ビール(を摂取)」

バージョン管理は、自販機とビールを管理します。でも、残りの本数くらいはわかっても、何の理由でビールが消費されたのか。誰がいつOKだしたのかはわかりません。

この辺りは、作業に隠されています。「飲まなければ~」は、理由・動機になっています。「購入して」には、承認プロセスが含まれているかもしれません。「グイッと飲み干した」は、行動そのもので、何をしたのかが残ります。

人の行動のワークフローは、実は成果物ではなく、作業が把握しやすいわけですね~。

チームワークは、この基本要素の連鎖です。どれだけ人にやさしく、自分にやさしくなれるかは、この流れをいかにスムーズに気持ちよく運営していくかによります。

なので、バージョン管理だけを行うのは、実は難しいし、チームワークには必須ですが、必要十分ではないのです。

★ ★ ★

VSS ですが、単体販売が終了しますので、プロジェクトの事情や納品形態として VSS を含めるなどの際は、お急ぎください。

MSDN Subscription の会員(条件は確認してくださいませ)であれば、VSS は引き続き提供されますし、上述のようなライフサイクルを気持ちよく運営できる Team Foundation Server も利用できます(※参考情報)。

長沢

Comment(0)