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Agile Buffet やってみた【XP祭り2011】

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2011年9月3日(土)に早稲田大学理工学部で行われたXP祭り2011(記念すべき第10回!)にて、Agile Buffet というワークショップをアジャイル界のスーパースターで、多くのご活躍をされているお二人、@Ryuzee さんと、@Qooh0 さんと一緒に実施してきました。

として以前、お知らせをしたワークショップです。

ご参加いただいた方、XPJUG の実行委員の方、このワークショップに絡んだすべての方に、感謝感謝!ありがとうございました!

まずは、当日の資料を公開:

資料には、ワークショップでやりたいこと、やりたいと思った背景、US Tech・Ed North America 2011 の The Agile Buffet から引用した欧米でのアジャイルの実情の紹介、そして、今回のワークショップの段取りが盛り込まれています。

また、XP とスクラムについては、それぞれ、@Qooh0 さん、@Ryuzee さんに作成いただきました。特に、@Ryuzee さんのスクラムを1分で説明できる1枚ものは秀逸です。資料内にも URL を示していますが、「[Agile]Scrumの概要を1分で理解できるイラスト(http://www.ryuzee.com/contents/blog/3964)」は、必見です。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回、3つのグループで、ワークを実施いただきました。その成果は、XP祭りの写真として公開されていました:

チーム名が、すべてエナジードリンクという・・・(笑)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

やってみて思ったことを箇条書きにてつらつら書きます:

  • 想定以上にアジャイルの達人にご参加いただけた。準備の不備をかなりカバーいただけたと思う。感謝!
  • みんな本気!現場を愛し、真剣に考えている方々が参加してくれたのが伝わってきた。感涙。
  • 2グループくらいできればと考えていたが、3グループもできた。
  • それぞれのグループで想定現場も異なり、プラクティスの取り分けもその考え方、やり方も異なっていた。これはとても興味深い。
  • やっぱり、講師(場を作っただけ)が一番、お得!3グループの活動を見渡せるのは役得以外の何物でもない。
  • 見学者(観戦者)がちょっと少なかった。もう少し見学したくなる場つくりができればよかった。
  • 反面、見学してくれた方がいてくれたのはうれしかった。途中、アジャイル界の達人や、XP祭り実行委員長も来てくれた。うれしかった。

こんな感じですね。いや、「やってよかった」これにつきます。

さてさて、反省点:

  • 時間が短かったというご意見が多かった。90分という枠を作りやってみたが120分くらいがいいのかもしれない。
  • 反面、タイムボックスを組んで、その範囲でやることでコンテキスト、議論の粒度を調整もした。その点では、90分(120分)くらいがちょうどいいとも思った。これより長いと、細かい議論に陥るかなと。社内でやるなら、90分1ラウンドで、何ラウンドもやるといいかなと思う。それこそ、定時内で可能なタイムボックスを設定し、毎日とか、週一とかで。
  • 今回は、想定以上にアジャイルの実践者が多かったので、つたない進行でも進めることができたが、社内や、アジャイルの初学者が多い場合は、場の作り方で、気を配る点がいくつもあったと思う。
  • 自分が楽しみすぎた(笑)

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次に、XP祭り2011では、各セッションで、模造紙に付箋を貼りつける形で、参加した方々からの感想やご意見といったフィードバックをいただいている。Agile Buffet についても写真が公開されているので、それをみての感想を(以下、一部を写真から抜粋させていただいています)。

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うれしいですね。「この内容でタダだなんて!」というのはびっくりフィードバックでした(^^; この内容になったのは、参加したのがみなさんだからですね。

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社内、コミュニティでも、やりたいというご意見が。私は、Agile Buffet を意図を理解したうえで、みなさんが自然にそういうことを議論できたらと思っていたので、うれしい反応です!関西、DevLove道場、ぜひやってみてくださいね。行けるところは見学に行きたいので、ご連絡くださいませ!

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「現場志向」の感想はうれしいですね。現場からプラクティスそして、各メソッドへの理解が進むとうれしいなと思っていたので。また、この場ができたのは、先にも書いた通り、実践者の方が多く参加してくださっていたからだと思います。あと、粒度という点でも多少なりとも邪道感はあるけど、議論しやすい、どこかで(人それぞれ)気づきにつながるところがあると思ったので、その点でもよいフィードバックいただけて、ホッとしています。

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今後、実施するときの参考になるフィードバックもたくさんいただきました!ということで、次、だれかやるときは、参考にしてください(笑)

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これについては、この場が、ある種の「実験の場」として位置付けている(XP 祭り Agile Buffet セッション概要参照のこと)通りで、ある種のタブーでもあると思っています。私は、「考える過程」にあたってはこういうことを考えるのはありだと思っています。紹介時にもお伝えしましたが、各メソドロジーや、プラクティスを軽んじる気はないですし、むしろ、それらの良さや活用できる状況などへの理解が深まるきっかけになるのではないかと思いましたし、参加された方もそう感じていただけたのではないかと思っています。

XP やスクラムといった学習から始めることは大切ですが、最近特に、「すごくいいけど、現場に適用できそうもない」といった意見、「現場に紹介したいけどきっかけが見つけられない」という意見を私は耳にします。そのきっかけとして、役に立つのかなと思っています。個人的意見としては、守破離のとおり、まずは「守」から始めるべきだと思っています。ただ、「守」ができない・・・と足を止めてしまうならば、こういう邪道な方法もきっかけになるのかなとも思います。アジャイル プロセスを適用したけど、失敗した・・・というのも耳にするようになってきました。でも、それは「アジャイルだから失敗したのか?」改めて問いたいのです。アジャイルだからとかに関係なく課題がある現場なのではないか?アジャイルが向かない現場でむりくり適用しているのではないか?目的を忘れ、アジャイル適応という手段が目的になってしまったのではないか?といったあたりを見つめなおす、道からそれないようにする・・・そんなところでも使えるのかと思いました。

私は、今のところ、「守」が大切だと思っています。ただ、できないなら「守」を少し外れても実践できるものをやるというのは、道からは外れていないと思います。ただし、アジャイル プロセス、プラクティスの理解と実践が十分であることが条件になるかなと。なので、「なんちゃって」はなしだと思っています。その「なんちゃって」にならない、少し外れてるけど、「ビジネスの価値のため」といったところを見失わなければ、あり になりえるのかなと思います。

紹介したように、欧米での適用でみると、Single よりも、Mixed Agile が多くを占めています。Non-Agile と Agile の混成も多いです。これはもちろん、しっかりとした「守」の上に、そこまで来ていると解釈しています。それはそれで現実を受け止めつつ、考える過程では、強制的に「やつら」の域で考えてみても、きっと私たちの立ち位置にとって得るものもあるのではないかなと思っています。

結論が大切なワークショップではなく、議論の過程、理解の深まり、共通認識に期待してこのワークをやるといいかなと思います。

そして、前々から言っていますが、次は「誰か、どこかで、やりたいと思った人が、仲間とぜひやってください。」です(笑)。とりあえず、私が次回をアレンジすることはないです(キリッ

長沢

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