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ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

ソフトウエア開発ビジネスの経営者/マネージャの必須イベント!? スクラムギャザリング東京2011 のご紹介

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皆様、最近話題のスクラム(Scrum)をどれくらいキャッチアップされていますか?

スクラムは、アジャイルな開発方法論の一つです。このスクラムの起源は、野中郁次郎先生と竹内弘高先生の論文 『The New New Product Development Game』だということで、実は日本の製造におけるイノベーションや体験が深く関係しています。

そして最近では、ソフトウエア開発でのスクラムの適用と実践が欧米ではかなり成熟期に入り、日本でも注目され、適用と実践がなされつつあります。
# 以前にもお伝えしていますが、私が今所属している Microsoft の開発でもスクラムの影響を大きく受けています。

そして、今年の6月には、日本経済新聞で取り上げられたように、スクラムのフレームワークとプラクティスは、ソフトウエア開発の分野だけではなく、日本の企業に浸透しつつあります。

日本経済新聞 2011/06/29
「スクラム」発想で、人事制度を大胆刷新

東京海上日動システムズにおける事例でも、「チームでの働き方を最大限に尊重する」という発想が取り入れられているそうです。

ここまでくると、スクラムを無視していては、経営面、チーム運営面で、機会損失になるのではないか?と私は考えるわけです。

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そして本題ですが、10月に スクラムギャザリング東京2011(Scrum Gathering Tokyo 2011)というイベントがコミュニティの有志の方々による実行委員会によって開催されます。

Scrum Gathering は、「認定スクラム マスター」や「認定スクラム プロダクト オーナー」の認定制度や研修など、スクラムの普及促進を行っている ScrumAlliance が協力し、コミュニティの有志にて、世界各地で開催されているイベントです。今年も、シアトル(米国)、上海(中国)などで開催され、Twitter のタイムラインでも、その熱いイベントの Tweet は目を見張るものでした。

その日本・東京での開催を、スクラムを実践し、またコミュニティ活動、アジャイルコーチ業で精力的に動いている有志の方々が企画をしてくれています。

スクラムギャザリング東京2011
2011年10月19日(有償)、22日(無償)

基調講演に、Henrik Kniberg 氏、 Jeff Patton 氏を招へいしている点も注目です。彼らは、経営者、マネージャにとってのよき気づきを与えてくれると私は、信じて疑いません。

私が、タイトルに、経営者の方、マネージャの方とあえて書かせていただいたのも、アジャイルや、スクラムを導入するかどうかにかかわらず、彼らの話をまずは、聞いていただきたいと思ったからです。彼らの発想は、どのようなやり方をしていたとしても、非常によい気づきと体験の共有となると思います。

日頃お忙しい、経営者の方や、マネージャの方にとっては、ちょっとした息抜きをしつつ、違うやり方、新しいやり方を見聞きするよい機会になると思います。また、部下の方々は、ぜひ上司の方々に休憩のひと時をプレゼントすると思って、お勧めをしてみては?と提案をさせていただきます(もちろん、ご自身も便乗して参加で!)。

[追記] 初日は、懇親会も実施するそうです!基調講演のスピーカーの方々もきっと参加することでしょうし、アジャイル、スクラムの実践者、著名人、同業の同じ立場の方、異業種の同じ立場の方とのネットワーキング作りができそうですね。日頃、上司部下の関係だとなかなか打ち解けて(?)話ができなくても、他社の上司や部下だとなぜか気軽に悩み相談やアドバイスができたりするものです。そういう場としても、こういった懇親会もあるのはありがたいですね。

エンジニアの方は、学習の場としてだけではなく、特に横のつながり、ネットワーキングづくりの場としてもよい機会になるでしょう。社内での情報共有は企業にとってもエンジニアにとっても価値を産むことは間違いありませんが、社外のつながり、情報共有は、一昔前よりはるかに活発です。多くの気づきと体験、情報を社内に持ち帰り、社内情報共有で成熟させる今流行のやり方をするうえでも、このイベントはよい機会になると思います。ですから、経営者の方、マネージャの方は、積極的に部下の方々を送りだしましょう。

何はともあれ、少しでも関心を持たれた方は、サイトを訪れてみてはいかがでしょうか?

今のやり方を改善するヒントを探す場、今のやり方が正しいことを確認する場、違うやり方を知るきっかけの場、部下の育成の場として、考えてみるのも一つです。

長沢

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