オルタナティブ・ブログ > 理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例 >

ポスドク問題についての前向きな提言、理系の観点からの社会全体についての気づきや意見、会社、社会、国に過度に依存しない生き方について綴ります。

長い休みからスムーズに仕事に復帰する方法

»

 今回のゴールデンウィーク明けには間に合わないと思いますが、次回以降お役立てください(笑)。

 ゴールデンウィーク明けなど、長い休み明け直後の仕事は、なんとなく、気持ちの切り替え・頭の切り替えがうまくいかないことがあるかと思います。私の場合は、そういったことは全然ないのですが、それは、うまく、公私混同できているからだと考えています。
 
 キーワードは「公私混同」です。公私混同って、悪い意味で使うことが多いと思いますが、私は良い意味でこの言葉を捉えています。

 例えば、不動産関係のマスコミさんで働いている人が、仕事の中で、色々な取材をされるわけですが、ご自身で不動産賃貸業を副業で行っている場合、取材を通して記事を書くという仕事上の大義名分とは別に、自分自身の副業にも直接役に立つ情報を仕入れられることになります。そうすると、仕事の時間でありながら、仕事以外にも有益な時間となるわけで、一石二鳥ですね。更に、情報取得への意欲も、ただ取材をしている場合とでは大きな違いがあるはずです。いわば、うまいこと公私混同ができ、もしかしたら、休日が早く終わって、早く仕事に戻りたいとすら思うこともあるでしょう。

 かなり極端な例だと思いますが、ここまで行かなくても、

  ・平日と休日との境目をなくすこと
  ・公と私との境目をなくすこと

 境目をなくすことができなくても、境目をあいまいにすること、グレーゾーンを作ることができれば、そもそも仕事への復帰が億劫に感じられる要因がなくなってきます。

 私は、教育・研究という仕事と、不動産賃貸業という、いわば、両極に存在するような分野に足を踏み入れて、この2つの境目をなくす、この両極をつなぐものが、日本科学未来館でのボランティアでした。

 自分にはない資質である、「接客業」という観点と、「本業でもっている知識」をうまく結びつけることができました。つまり、本業での知識を生かしつつ、接客業を体験することができるのです。

 この活動をすることによって、見事に、平日と休日との境目がなくなってしまいました。気持ちの上でも、平日と休日の差があまりありません。というかほとんどありません。

 休日に趣味を行っている方も多くいると思いますが、その趣味と自分の本業との間に入る何かを見つけることができれば、一見、両極に存在する「仕事」と「趣味」を機能的につなげることができ、長い休みの直後でもスムーズに仕事に復帰できるのではと思います。

 更に言えば、その間に入る何かを見つけて、それがビジネスになるのなら、なお良いでしょうか(笑)。

 そんなものはない! という声も聞こえてきそうですが、自分の本業と趣味について、いくつかキーワードを羅列してみると、その中から結びつけられる何かが見つけられるかもしれません。

 次回は、私が日本科学未来館のボランティア活動を通じて、お客様から受ける質問で好きな質問を2つ、書かせていただきたいと思います。

Comment(0)