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ノド声克服 抜けた響く声にするためのトレーニング 「サブちゃんトレーニング」

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発声するときに舌やノドに力が入ってしまい、ノド声になってしまう方はとても多いです。

良く響くホールは天井が高いですね。
口の中もそれと同じだと考えてください。
せっかく他のトレーニングが上手くいっていても、舌が上がってしまうと、口の中が狭くなってしまいますので、声が響かなくなります。

ただ、舌は、なかなか思い通りには動いてくれません。
練習を重ねている人でも、油断すると舌は上がっています。
特に、力んで発声する癖のついてしまった方に「舌を下げましょう」と言ってもすぐには下がらないものです。

プロの方で、舌を下げて発声させるために、「洗面器を抱えながらカレースプーンでノドの奥をつつきながら練習した」という凄まじい話を聞いたことがありますが、出来ればなんとかトレーニングで舌を下げていきたいものです。

良い声を出すためには、舌を出来るだけ下げて口の中を広く保つようにすることが大前提です。
そのためには、

1、アゴを下げる
2、舌を下げる
3、喉頭を上げすぎない

の3つを意識してください。

本日は、そのためのトレーニングをご紹介していきたいと思います。


(1)アゴを下げる

口の中を広く保つために、舌にばかり気がいってしまいますが、意外にアゴが下がっていない方がいらっしゃいます。アゴが上がっていれば、いくら舌を下げたとしても、口の中は狭くなります。
まずは、アゴを下げてみる練習をしてください。

確認のために鏡を用意してください。
舌の先が軽く下の歯に触れる程度にし、リラックスして口をあけてアゴを下げてみます。口の形がダイヤ型をしていればOKです。(鳥のヒナがえさをねだる口みたい♪)

アゴの関節が固すぎる場合は、口を開けることを意識しながら、少しずつ柔らかくしていくようにすると開くようになっていきます。私も以前は口が開かず、歯医者さんで苦労していましたが、最近は「口が開くようになりましたね」と言われるようになりました。


「サブちゃん顔トレーニング」

今度は、口を閉じながらアゴを下げてみましょう。
舌の位置は先ほどと同じ。舌先が下の歯に軽く触れる程度の定位置に。
鏡を見ると、鼻の下がのびている顔になっています。(サブちゃんみたいな顔。でも歌顔はコレです♪)

この顔のまま「m〜〜〜〜」とハミングしてみてください。鼻のあたりがむず痒くなるまでやってみてください。声が響くようになる証拠です。続けてみてください。

落ち着いて一つ一つ確認してみてくださいね。簡単なようでいて意外と出来る人少ないですよ。地道にがんばって!


(2)アゴを下げながら発声

アゴが下がるようになったら、アゴを下げて口の中を開けながら発声するトレーニングを行います。

1、アゴを下げて口を開け、舌先は下の歯に触れる程度の定位置。冷たい手をあたためる要領で「h〜」と息をはく。「シャー」とこすれるような音がすると気道が狭くなっていますから注意。

2、「h〜」と息をはきながら、そのまま途中から「あ〜」と発声。「h〜〜〜あ〜〜〜〜〜」となります。「あ」の母音に移るときに息が途切れないようにうまくつないで。口と舌とリラックスして発声するためのトレーニングなので「あ〜〜」は立派な声でなくても大丈夫。軽い声でかまいません。

*ヒント:発声したとき、口が閉じないように。舌が上がらないように。

(3)喉頭を上げすぎない

カラオケで叫んでいるとき、仕事で夕方声が疲れてヒイヒイ言っているとき、たいていは喉頭が上がりすぎています。喉頭とはのど仏のこと。喉頭が上がりすぎると、薄っぺらで細い声や、キンキンとした耳障りな声になってしまいます。喉頭の上下は声の音色に関係します。しかし、喉頭の状態は、舌以上に確認しにくいものです。でも、ノドで力んで発声しようとしているときは、たいていは喉頭が上がりすぎています。そして、舌もつられて力んで上がってしまっています。出来るだけ程よく喉頭を下げていきましょう。

なかなか分かりにくい喉頭の上下ですが、簡単に下げる方法が2つあります。

・水を飲む。
ごくっと飲むと喉頭は下がります。ノドが疲れてきたなあと思ったら、水を飲みましょう。

・あくびをする。
あくびをすると喉頭は下がります。あくびをすると、アゴがさがって口が大きく開きますね?そして、舌もいい感じで下がっています。「アゴが下がって、舌が下がっている状態」が喉頭が下がっている状態ということです。

そう!
口を開けて、アゴを下げて、舌を下げる。この状態になれば、喉頭が下がり、よい声が出るというわけです。

ぜひ、(1)と(2)のトレーニングを行って、喉頭を下げることを意識してみてください。

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