オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

あの小宮悦子さんも高い声を低くした 男性も女性も低い声は得をする 良く通る低い声を出す方法

»

ビジネスで、「低い声」は得をします。

例えば、テレビ朝日の「報道ステーション」のメインキャスター古館伊知郎さん。
あの伝説の「ニュースステーション」久米宏さんの後を継いだときは、大変なプレッシャーだったと思いますが、最近、腹が据わってきて、とても良いニュース番組を作られていると思います。

古館さんは、メインキャスターを務める前、どちらかというと、声を張り上げたりする「甲高い声の人」というイメージでした。この声で、政治や経済のニュースを読んだり、有識者の方々と対話するのだろうか、と少しばかり心配していたものです。
しかし、いざ「報道ステーション」が始まってみたら、さすが、落ち着いた低い声に発声法を変えられていました。
最初は慣れない雰囲気でしたが、最近は自信と説得力のある声が定着し、現在最も勢いのある日本キャスター界のボスとして君臨なさっているように思えます。

久米さんは、古館さんに対して「自分は家を土台から造った。自由に造って来た。でも、彼はその土台を壊す事をさせてもらえずに、建物を造る様にさせられている。その事に苦労していると思う」と気遣うコメントをしていたことがあるそうです。
発声に関しても、もしかしたら、久米さんからのアドバイスがあったのかもしれません。

説得力があるのは低い声 スピーチ・プレゼン・人前で話すコツ」のサイトで、キャスターの小宮悦子さんが、久米さんのアドバイスで声を低くしたということが書かれていました。

「人気キャスターの小宮悦子さんは、もともと高い声だったそうですが、ニュースを伝えるときは低い声のほうが説得力があるという、久米宏さんのアドバイスで低い声で話すようになったそうです。確かに、現在の小宮さんは低い声ですし、とても説得力があるキャスターという印象を受けます(出典:説得力があるのは低い声 スピーチ・プレゼン・人前で話すコツ)。」


「ニュースステーション」をよく見ていた知人が、「久米さんが一時期ニュースステーションをお休みしたときがあった。そのとき小宮さんが一人でメインキャスターを務めたのだけれど、一人のプレッシャーと、高い声を低くしている過渡期で、”低い声で話そう”と肩に力が入っているという印象を受けた。」という話を聞きました。

確かに、もともと高い声の人が声を低くしようとするときは発声法の過渡期があります。これは、ボイストレーニングのレッスンでも、気を遣うところです。しかし、継続していると、楽に低い声が出せるようになり、説得力のある声が定着し、信頼と安心を獲得していくのです。

年齢の若いアナウンサーは声が甲高くてもお仕事があるのですが、ある程度の年齢になってくると、そのままの声ではお仕事がありません。
息長くやっていらっしゃるキャスターの方々のほとんどは、しっかりした発声法でよく通る低い声を獲得しているのです。

例えば、NHK「クローズアップ現代」のメインキャスター国谷裕子さん。
落ち着きがあり、しっかりした低い声で、シリアスな内容でも、有識者との対談でも、一歩も引かない話し振りは見事。いつでも安心して見ていられます。

また、もう一人NHKで素晴らしいのは、「ニュースウオッチ9」の井上あさひさんです。迫力ある低音で、スケールの大きいキャスターとして息長く活躍できる声だと思います。

ニュースキャスターだけではありません。
これはビジネスの世界でも同じこと。
ビジネスで成功している上司や先輩、経営者を見ると、やはり皆さん声の低い方が多いのではないでしょうか。

ただし、「単に低い声」では、響きがくぐもってしまい、聞き難い声になってしまいます。
よく通る、説得力のある低い声を出すには、横隔膜を使います。
横隔膜を使えるようになれば、低い声を出そうと意識したとき、違和感なく発声できるようになっていきますよ。

そのためには、ぜひ「横隔膜ブレス」を日々おこなってください。
プレゼンが控えている人、スピーチをしなくてはならない人、早速開始してください。
一日2〜3分あれば、簡単に横隔膜が鍛えられ、声が良くなっていきます。
 
★横隔膜ブレス★

1、横隔膜のあたり(おへそと一番下のあばら骨の間)に手を当てる

ポイント:横隔膜意識のために手を当てます。横隔膜はインナーマッスルで動きます。筋力トレーニングのときに筋肉をつけたい部分を意識すると筋肉の付きが早いですね。それと同じ理論です。

2、顎を下げて口を開け、思い切り息を吸う

ポイント:このとき肩が上がらないように。お腹が張る感じを手で確認すること。

3、口を閉じ、唇に針一本通るくらいの隙間を開けて思い切り息をはき、さらにはき切る。

ポイント:頬と鼻の下がパンパンにふくらむように。口の前にティッシューをかざすと簡単に吹き飛ぶくらいの呼気です。ここで一番大事なのは、横隔膜で支えている感じを意識することです。腹圧が高まります。

4、息をはききったら、再び口を開けて1から繰り返す。

ポイント:息をはき切ると慌てて息を吸い込みたくなりますが、それは我慢してゆっくりと大きく吸うこと。大きなクジラがえさを吸い込むように。慌てると余分なところに力みがきます。
繰り返すと「頭が白くなくる」方がいますが、その場合吸う息が足りません。
そうは言っても、楽なトレーニングではありませんので、少しキツいくらいが正解です。

こちらの本に横隔膜ブレスの動画があります。もし機会ありましたら参考にしてくだされば幸いです。

Comment(0)