私は早口言葉をやったことがない　トレーニングしなくても早口言葉がしゃべれるようになり伝わる方法

「早口言葉をその場ですぐにしゃべれるようになるにはどうすればいいですか？」
　
というテーマで、某テレビ局の制作会社の方から取材を受けたことがあります。
　
このテーマは大変面白いと思いましたし、実際放映されたのを見ると、良い番組になっていて安心しました。
　
なぜこのようなテーマを取り上げたかというと、一般的に「自分は滑舌がよくないのでは？」と悩まれている方が多く、「その場ですぐに解決するために何かコツはないか？」ということなのです。
　
私は「早口言葉」というのは、普通に問題ない滑舌の人でも噛んでしまいそうなわざと難しい言い回しを使っているので、「しゃべりのプロ」になる人でなければ、スラスラと言えなくても問題ないと考えています。
　
もちろん「早口言葉」をトレーニングとして行って、普通の言葉程度だったらまず問題なく素早く見事に話せるようになれば、素晴らしいですね。
　
一般的なボイストレーニングでは「早口言葉」もセットでつけることが多いですが、私はやったことがありません。
やらなくても、大抵の言葉は問題なく話せるからです。
　
でも、どうしても「これは間違えそうだな」と思うような特殊なときは、落ち着いて、自分の対応できるスピードまで落として「ゆっくり」しゃべります。
　
そして、実は、そういう言葉ほど、ゆっくりしゃべったほうが伝わります。
　
込み入った特殊な言葉を、早口で見事にしゃべっても、相手が初めて聞く言葉だったりする場合、早すぎて理解できないことさえあるからです。
実際、自分自身は、アナウンサーの見事な滑舌で聞いた言葉を覚えているかというと、そうでもない場合も多く、逆にゴツゴツとしゃべっていても、ゆっくりと丁寧に説明してくださったときのほうが記憶に残っています。
　
だから、ゆっくりしゃべると、よく伝わるし、さらに良いことに間違えません。
　
「ゆっくりしゃべる」
　
当たり前かもしれませんが、これは間違えません。
　
また、もう一つお伝えしたコツとしては、言葉を少しずつ区切ることです。
　
例えば「東京特許許可局」などというときは、分からない程度に「東京、特許、許可局」と、言葉の頭に小さなアクセントをつけながら、わざとらしくない程度にほんの少しずつ切ってしゃべると、まず間違えません。
　
早口言葉トレーニングの種類は本当にたくさんありますし、プロのアナウンサーが訓練するテキストとして「ういろう売り」などの凄いものもあります。舌筋のトレーニングも、数多くあります。ただ、それをすべてやっているといくら時間があっても足りません。
勿論、時間があればやって悪いことなどはありませんし、間違いありません。
　
ただ私は、忙しい一般的なビジネスパーソンであれば、効果のある舌筋のトレーニング一種類を行い、あとは発声の基礎をしっかり練習されて、「伝わる」ための訓練をしていけば、自然と早口言葉もそれなりに口が回るようになっていきます。
　
★参照記事：舌筋を鍛える簡単なトレーニング方法　これで滑舌が良くなり歌にもプレゼンにも効果があります
　
なので、私は自分自身「早口言葉」の練習は一度もしたことないんですよ。
それでも、プレゼンや講演で、気持ちが集中していれば慌てませんし、大抵の言葉は間違えたことはありませんから、きっと大丈夫だと思います。