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「ストレッチ執筆法」 難しいところは放っておくこと #asacafestudy

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2011年10月12日、朝カフェ次世代研究会がついに第四期に入りました。
早朝6時半のスタート、遅刻厳禁という条件のもと通ってくださる方々がいらっしゃり続いているのです。すごいことですね。
 
さて、この日はイシン株式会社代表取締役、大木豊成さん を講師にお迎えしてのご講演、「零細ベンチャーの出版マーケティング」でした。
 
大木さんは「ソフトバンク流『超』速断の仕事術」や「iPad on Business」など、著書多数で、最近は「あたりまえだけどなかなかできない37歳のルール」を出版なさっています。
 
会社の経営者でもある大木さん。
執筆にあてることができるお時間もきっと多くないのでは?と思います。いつ本を執筆しているのかといえば、やっぱり「朝」でした。
 
朝の5時から6時が執筆の時間。
たくさん書かなくてはならにときは、5時を繰り上げて4時から書き始めるそうです。
朝は頭にとってのゴールデンタイム、朝は奇跡を起こす、というテーマで始めた「朝カフェ」ですから、大木さんの方法は理にかなっているのかもしれませんね。
 
執筆方法で、私が面白いと思ったのが「ストレッチ執筆法」です。
 
ストレッチ執筆法とは、目次を決めて、始めからどんどん書いていく。書いていると、あるとき詰まってしまうことがある。そうなったら、そこで止まらずに、書けないところはとりあえず置いておいて、次の章に行く。ある程度書いてから、書けなかったところに戻ってみる・・・というもの。
それはあたかも「ゴムボールを内側から伸ばしていくようなもの」なのだそうです。
 
私の場合ですが、曲を練習するときに、やはりどうしてもスムーズに流れないところがあるとき、そこは放っておいて違うところをさらいます。
そうして、もう一度放っておいたところを再び練習すると、不思議と良くなっているということがあります。
 
別のところをさらっていたとしても、曲のストーリーは同じなのです。同じ曲を違う角度から見ることで、発想が柔軟になって、難しかったところに対するアイデアがひらめいたりします。
 
また、違うことをしているようで、技術的なことや作品に対する理解は、無意識の中で進んでいるということなのかもしれません。
 
本の場合、締め切りや旬もありますので、長期で放っておくことはできない思いますが、楽曲の場合、ある程度仕上げたらずっと手をつけないでおくというのも有効な方法です。数ヶ月ぶりに取り出すと、まるでワインが熟成されるよう深まっているのです。
 
ついつい、がむしゃらに頑張ればできると思ってしまうのですが、人間の能力とは無限なものですね。自分を信じて放っておくのも一つの良い方法だと思います。

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