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ライフワークとしての学びを考えます。

自分のクリエイティブな力を引き出す 「ジャンボジェット離陸集中法」

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朝の時間を活用することによって、自分の能力以上の才能が引き出され、開発されていく。
 
池田千恵さんの著書「朝4時起きで、すべてがうまく回りだす!」で感じたことです。
 
池田さんは、ワタミフードサービスを経て、外資系コンサルティング会社に転職。一方、朝の時間を活用して、好きなワインやチーズの資格を取得し教室を開催。現在は独立して「Before 9 プロジェクト」を主催しています。
 
タイムプレッシャーが大嫌いだったという池田さん。
しかし、365日24時間戦うような外資系コンサルティング会社で、実はタイムプレッシャーがあるからこそ、人間は想像以上の能力を発揮できるのだ、ということに気が付きます。
 
漫画家が締め切りギリギリで傑作を生み出すことがあります。
人には「追い込み力」という、とてつもないパワーが存在するとか。
 
「プレゼンまで、あと1週間あるからゆっくり資料が作れる」というときは、なかなか仕事が進まない。結局、出来上がったのは当日の出発10分前。ギリギリまで「大丈夫かな」と思うときのほうが、クライアントから良い返事があるのだそうです。
 
本では「ジャンボジェット離陸集中法」というのが紹介されていました。
 
ジャンボジェットの出発準備中はPCを立ち上げることができないので、その間に目を閉じて資料のイメージを膨らませる。そして離陸してシートベルトを外していいという合図が出た瞬間、すかさずPCを立ち上げ資料ろ書きまくる。PCが使えない制約条件を最大限に生かし集中力を極限にまで高める方法です。
 
「なんでも<ほどほど>にやっていると、いつも<ほどほど>の力しか出せなくなってくる」と言います。リミッターが外れる感覚を経験することが大切なのですね。
 
私は、先日ついにベルリン・フィルとの初共演を果たした、指揮者の佐渡裕さんのことを思い出しました。
佐渡さんは、小澤征爾さんも優勝している指揮者の登竜門でもあるブザンソン・コンクールで優勝しています。そのコンクール期間中、勉強のため一人ホテルでスコアと格闘。部屋を散らかし、トイレも流さず、ひたすら食べまくる。音楽のための狂乱。「僕はここまで狂えるのか。ここまで集中できるのか」と思ったそうです。
 
「普通の精神状態から生まれた考えは普通になりがちだが、追い込まれると卓越したアイデアが生まれてくる」と池田さんは言います。
 
それと同じ訓練効果が、早起きして仕事をすることで得られるのです。
 
就業時間の9時までという限られた時間の中で集中することが「時間に対する感覚を鋭くすること」につながるのです。
毎朝締め切りを抱えているような状況で嫌だなあ、と思うかもしれませんが「快感を生み出す脳内物質であるドーパミンは、苦しい刺激の中で生まれる」のだそうです。
 
早起きすることも自分で設定したタイムプレッシャー。そして、起きたあともどれだけのことができるか、ゲームのようにして競うことで、思いもよらない結果を生むのです。
 
「時間というのは命を削って生まれるもの。死に向かって進んでいる」
 
「4時起きを習慣化することでマイナスのエネルギーをプラスに転化させることができ、人生が大きく変わった。人生の時間密度を思いっきり濃く生きるのです」
という池田さんのことばが印象的でした。
 

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