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ライフワークとしての学びを考えます。

イヤホンをしながら歌の練習をしていませんか?

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合唱や歌の練習、どのようにしていますか?
 
合唱の場合、自宅であらかじめ楽譜を読んでおき、ある程度は練習して来ないと、全員で合わせるとき歌えなかったり、変な音を出してしまって、周囲に迷惑をかけてしまいますよね。
 
いきなり楽譜をポンと手渡されて
「ハイ、来週この曲やりますから予習してきてください。」
と言われても、音符を読むのが苦手な人は大変かもしれませんね。
 
私は、そんな人でも合唱を楽しんでほしいと思っています。
 
そのために「音取りファイル」という教材を手作りしています。
 
「音取りファイル」とは、合唱曲の中で自分のパートだけ浮き上がって聴こえるように録音・編集したもの。
それをファイルにして、団員さんに聴いてもらいます。
そうするとあら不思議、繰り返し聴いて歌っているうちに、たちまち音が取れるようになるのです。
曲を始めたばかりの頃は、皆さんICレコーダーに入れた音取りファイルをイヤホンで聴きながら歩いているほど。
 
便利な「音取りファイル」なのですが、ちょっと注意が必要です。
「音取りファイル」の頼りすぎはあまりおすすめしません。
 
ある程度とれるようになったら、確認用のみに使うか、ピアニカなどの鍵盤楽器での音取りに移行してください。
 
歌は声帯という身体に内蔵された楽器から音を出すため、自分の声は骨を伝わり耳に届きます。
耳をふさいでいても自分の声は良く聴こえます。これは「骨伝導」です。
でも実際他人が聴く音は、器楽と同じように空気を伝わって届く「気導音」ため、自分が確認できている音とは落差が生じるのです。
だから、「人に聴こえる自分の声は自分では分からない」ということになります。
 
イヤホンを耳にあてながら音をとっていると、耳をふさぎながら歌うことになってしまい、さらに自分の声が聴こえていないのです。
しかし体の中では骨伝導で響いて聴こえるため、上手に歌えているように錯覚してしまうのが怖いところです。
 
だから、ある程度とれるようなったら、出来る限りイヤホンは、はずして歌ってくださいね。
とにかく自分の声をよく聴きましょう!
そして、可能なら録音して自分の声を聴いてみるともっといいですよ。
実際聴いてみると「思っていたのと違う!」と大抵の人はショックを受けます。
 
私は、歌が上手になるための方法はと聞かれたら、迷わず「自分の声をよく聴いてください」そして、「分かる人に聴いてもらってください」とアドバイスします。
 
そこに気がついてから、初めてボイストレーニングの効果が出てくるものなのです。

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