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神奈川フィルハーモニー管弦楽団、経営再建難航

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震災の影響で「神奈川フィルハーモニー管弦楽団」(横浜市)の再建が足踏みしている、という記事が2011年5月31日の日経新聞にて掲載されていましたので、ご紹介したいと思います。
 
神奈川県のプロオーケストラ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団(通称”神奈フィル”)は、2010年度末で約3億円の債務超過に陥っています。
企業から依頼を受けた公演や補助金の減少などが原因。
 
国の公益法人改革で、税優遇のある「公益財団法人」に移行するには債務超過の解消が必要でした。神奈川県は2月、県民に寄付金を募り、集まった寄付金と同額を市町村が支出する支援策を公表します。
 
しかし、寄付金を集めようとした矢先の震災。
会場の損傷や公演中止で、寄付金どころか、チケット払い戻しなどで約6000万円の損失が発生してしまったのです。
 
事業活動収入の1割近くが吹っ飛ぶことになります。
 
「神奈フィルは神奈川の財産。全国から人が集まる”マグネット”オーケストラになるよう色々なことを考えて生きたい」
と、神奈川県の黒岩祐治知事は語ります。
 
震災直後は社会全体で自粛ムードが広がっていたほか、神奈フィルもチャリティーコンサート開催を優先していました。自粛ムードもなくなりつつある現在、寄付金集めなどにようやく本腰を入れられるようになってきたといいます。
 
 
 
私も神奈川県民の一人であり、神奈フィルの定期は良く聴きにいっていました。
本場ヨーロッパでもそうですが、地元に根ざしたオーケストラを持つということは、文化的にも素晴らしいことなのです。
ぜひ再建していただき、また感動的な音楽を奏でていただきたいと思います。
 
クラッシック業界全体にもいえることですが、まさに正念場。
皆で助け合って乗り切りたいですね。

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