オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

菅直人総理は「あきらめない」 #openkonc

»

「6月19日(日)14時~16時、首相官邸において『自然エネルギーに関する「総理・国民オープン対話」』が先週に続いて開催されました。
ネット動画でも中継され、Twitter参加可能。新しい「参加型民主主義」を目指しています。
 
官邸では、坂本龍一さんのメッセージや、宮崎駿さんからのビデオメッセージ、そして様々な地域の人たちからの質問やアイデアがライブで紹介されていて、それに対して丁寧に菅総理自らが答えていました。
 
今回面白かったのは、菅総理による家庭での自然エネルギーの利用についての提案です。
 
一つは「ペレットストーブ」。
 
北欧では暖房にペレットストーブを使用しています。建材で使用できない小さな木材をペレットと言い、それを燃料として使うストーブです。
菅総理は、「被災地のがれきは、かなりの割合を木質がしめている。これを処分するのではなく再利用できないか?特にペレットとして使用できないだろうか」と提案していました。
 
私の住んでいる近所に、自然食とエコハウスを推進するショップがあったのですが、そこで、6年前からペレットストーブが紹介されていました。
体験してみたら、ぬくもりのある温かさで心地よく、気持ちがリラックスしてくるようなストーブでした。しかし、お値段がわりと高めでしたので、欲しくても手がでないのです。
今後たくさんの方が使用するようになれば、もう少し手ごろになってくるのではないかと思います。
 
また、都会でのヒートアイランド現象。
 
クーラーを増やすとヒートアイランド現象はさらにひどくなってしまいます。
菅総理は「打ち水」の原理を見直してはどうか?という提案もしていました。
ご自宅で奥さまに扇風機の後ろから霧吹きを「シュッシュッ」としてもらって自ら実験なさったそうです。そうすると霧吹きのミストは瞬間的に蒸発し、ヒンヤリする。都会でもミストを使って街を冷やすような仕組みができないか、考えていらっしゃるようでした。
 
トップになってしまうと、人柄がどこかに行ってしまうものですが、菅総理の素顔が感じられたひとコマだったと思います。
 
菅総理は批判もされていますが、トップとして、「自然エネルギー」の分野を推し進めるという、やるべきことが明確になっている今、穏やかではあるけれども表情が輝いて、体中からパワーがみなぎっているように感じられました。
ぜひ日本のために一肌脱いでもらいたいですね。

菅総理は初出馬のとき「(”あきらめないで”)参加民主主義をめざす市民の会」から出発しているそうです。「あきらめないで」のキーワードを入れたかったけれど、長すぎるのでやめたとか。国民が「あきらめない」で参加していく姿勢、そして、アイデアを実験しながら「やってみようじゃないか」の精神、それがもとになって広がり日本がよくなっていくのですね。
 
一人一人が自らの姿勢とライフスタイルを考えなくてはならない時期に来ていると思いました。

Comment(3)