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ライフワークとしての学びを考えます。

叱られてもいいんです 「3人の友を持っていますか?」

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できないことや、失敗することがあれば、当然「叱られる」ことも多くあります。

普通2~3歳からピアノを始めなくてはならないところ、私は9歳から始め、しかも不器用で出来がよくなかったせいもあり、レッスンではよく叱られました。
レッスンで先生に叱られ、付き添いで来た親にもその後叱られ・・・。
それでも嫌になって辞めないでいたのは、音楽に何かのご縁があったのだと思います。
その時から、叱られたり、人前で恥をかくことは仕方ないと諦めました。
 
そして大人になってから学んだのは「叱られ上手」になること。
 
ただ、相手が感情的になって言われているときは、こちらに非があるとわかっていても、腹が立つこともあります。
そんなときは、黙ってゆっくり10数える。そして相手が全て言い切るまで待つ。
もし、説明が必要ならば話をしなければなりません。そのとき「教えてくださりありがとうございました」という気持ちを忘れなければ、相手との状況がさらに悪化することはないと思います。
 
そこで自分まで怒ってしまったり、やる気を失ってふてくされてしまっては、「ああ、この人は言っても無駄だ」と思われ、もう二度と叱ることはしなくなるでしょう。そうなれば、成長の芽は止まると思っています。どんなに理不尽なことを言われたとしても、もう一度冷静になって時間をかけて考えてみると、自分のほうにも落ち度があることに気がつくこともあります。
 
野村克也さんが『人間3人の友を持て』とおっしゃっていました。
 
原理原則を教えてくれる人。
師と仰ぐ人。
直言してくれる人。
 
人は、年をとればとるほど、偉くなればなるほど、叱ったり直言してくれる人はいなくなってきます。相手が気持ちよくなる話しかしてこない。
 
自分が違和感を感じる人、叱ってくれる人こそ、実は大事な人なのかもしれません。

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