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ライフワークとしての学びを考えます。

停電、断水、電話も不通、情報がシャットアウトされた中で迎えた夜

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2011年3月11日、出かけようとしていたところでいきなりの地震でした。
 
かなり揺れが長く続きます。
ひとしきり揺れがおさまったところで、本能的に危機感を感じ、すぐにバスタブに水を溜め始めました。
すると、その直後住んでいる建物全体が断水、停電。
そしてもちろん電話もつながりません。
携帯のアンテナも部屋では一本も立っていない状態です。
 
風呂場を見に行くと、蛇口を精一杯回していてもいつもの半分の量しか水が出ていません。
理由は分かりませんが、他水周りの蛇口は全く水が出ないのに、すぐにひねった風呂場だけは水が出ています。それも、いつしかバスタブ半分くらいで止まってしまいました。
 
管理人さんのところに行くと、私の住んでいる宮前区全体が停電と断水、携帯もつながらない状態になっていると言います。
 
外に出てみると、反対側のマンションに大きなヒビが入っているのを、皆さん集まって心配そうに見ています。
これでは、内側は一体どうなっているのか・・・不安がよぎります。
 
 
土地の形状のせいか、普段からラジオも入りにくく、今回はさらに聴こえにくい状態です。
情報がシャットアウトされた状態で夜を迎えることになると覚悟しましたが、外に出れば、携帯のアンテナは1本か2本は立つことが分かり、少しずつですが、ツィッターを確認することができました。情報はこれだけが頼りでした。
 
停電しているので、建物のセキュリティシステムもシャットダウンしています。
冷蔵庫もとまってしまったので、冷凍庫にある(ひそかに楽しみにしている)保存食も解凍され始めています。
日が暮れて、外も真っ暗なので、本当の暗闇です。
懐中電灯を消すと、鼻をつままれても分からないような暗さ。
遠くから、緊急車両のサイレンが頻繁に響きます。
火災があったり、怪我をした方がいるのでしょう。
 
夜半過ぎ、やっと停電と断水、電話機能も回復しましたが、普段の生活のできる便利さへのありがたさをかみしめています。
この状態が何日も続いたら、大変なことだと思いました。
 
・・・そして初めてテレビを見て、驚愕しました。
なんという被害。
心がかきむしられるようです。
急ぎ仙台の知人と連絡をとりましたが、一晩中車の中にいたそうです。
 
被災地の一日でも早い回復を心から願いたいと思います。

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