耳かきのやりすぎから生死の境をさまよう
ピアノをしていることもあり、少しは耳には気つかっているかもしれません。
歌もやっているので喉も心配。
近所にすぐかけこめる行きつけの耳鼻科があります。
最近、音楽関係の知人と話していたところ恐ろしい話しを聞きました。
その人はとっても耳かき好き。
高校時代、耳をかきすぎて耳に傷が出来てしまい、そのままにしていたら緑色の液体が出てくるようになったと言います。
首が回らなくなり、頭が重い感じがして調子が悪くなったので、近所の耳鼻科に行ったら「単なる外耳炎です」という診断。
しかし帰宅中バスにのっていたら気持ちが悪くなり、気を失ったそうです。
そのままバス停から歩いて200mの内科に担ぎこまれました。
内科では「大変だ。これは髄膜炎です。」と即入院。白血球の数が3倍にもなっていました。耳の傷から菌が脳に行ってしまったのです。
その医師は、たまたま医大勤務のとき同じ症状の患者を8例見ていて、しかもそのうち5人は亡くなったそうです。
それから抗生物質の大量投与が始まりました。若さのせいもあるのでしょう。普通1ヶ月のところ2週間で退院となったそうです。
「ただ、抗生物質を絶ったら体中おできができて大変だった」
と言っていました。
たまたま行った病院が経験のある医師だったため手遅れにならないですんだのですね。幸運だったと思います。
日経新聞2010年10月23日の記事にもありましたが、「普通の状態なら耳かきは必要ない」そうです。
でも耳かきをするならば、十分な注意が必要。その注意点を引用しますので参考にしてください。
・・・・・(以下引用)・・・・・
・範囲は軟骨部外耳道まで。目安は小指のつめが入るくらい
・綿棒や耳かきは短めに持ち、耳の壁をなでるように
・綿棒はベビー用の細いものを
・乾性の耳あかは綿棒の先にオリーブオイルを少しつける
・耳かきは使ったら洗浄して清潔に
・自然に取れない耳あかを無理にとろうとしない
・痛みを感じたらすぐに中止
・やりすぎ禁物。かえって耳あかを増やす
・・・・・(以上引用)・・・・・
それにしても、たかが耳かき、されど耳かきですね。
日常のちょっとしたことから大きな病気につながってしまうこともあるのです。
気をつけたいものですね。