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CDは腐る?音楽メディアの寿命

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最近、日本を代表するようなクラッシック専用のホールで演奏会の録音をお願いしたら、なんと音源をMDで手渡されました。
 
しかし私はMDプレーヤーを持っていませんでした。
そのためだけにMDプレーヤーを買い、そしてまだ2回しか使用していないのですが、今MDってどのくらい使われているのでしょうか?
そのホールは1995年にオープンしているので、そのときから録音機材は当時のままということなのかもしれません。
 
1989年から1993年頃に書かれた石井宏さん著書の「CDは腐る」に興味深いことが書かれていました。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
「湿度95%の部屋の中で、2時間室温を摂氏65度にし、続いて40度にして12時間、さらに30度にして2時間置く」という環境の中にアルミのCDを数枚置き前記の状態を繰り返していくと30回目、つまり約3週間後には「全てのCDが再生不可能になり読み取りエラーの率はもとの状態の千倍以上になる」(中略)室温で保存したとして製造後十年から十五年の間に演奏不能のCDが出てくるのではないかというのが客観性のありそうな予想である。(中略)
レコードの百年史は大ざっぱにいえば、蝋管やシェラックの時代が70年、LPやステレオのビニール・レコードの時代が30年、そしていまCDに入ったところであるが、進歩の速度からすると、この鳴り物入りで革命的といわれたCDの寿命も、それほど長くないような気がする。明日、テレホン・カードのようなものが"レコード"だといわれるようになるかもしれない。そのとき人は「CDのほうが音が良かった」というのだろうか。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

私はこの頃、CDをほとんど買わなくなってしまいました。勉強のためだけだったらもうyoutubeで十分です。
好きな演奏はiPhone 1台にほとんど入ります。良いヘッドフォンでしたらびっくりするくらいの音で聴けます。これからヘッドフォンやイヤフォンの高級化がさらに進む理由のひとつとしてiPhoneやiPodの普及もあるのではないでしょうか?
だから、以前買ったCDはほこりを被る一方なのです。しかもCDは腐食するらしいので、注意が必要です。特に名演奏ほどお蔵入りしてしまうことが多いので早めにデータをとっておくのがいいかもしれませんね。(参考記事「CDやDVDにも寿命がある!?」)
 
約20年前、まさに石井さんが予想したとおりの時代になっています。
 
私は現在アナログテレビを使用しているのですが、先日録画のためにVHSビデオを買いに出かけたら、近所の電気屋さん、コンビニ、パソコンショップなど、どこにも売っていませんでした。
 
今や、録画機能はテレビに内蔵されているのです。
ビデオテープがいらなくなるわけですね。
 
VHSが市場からほとんどなくなろうとしている今、CDが売られなくなる時代の到来も現実味をおびてきたように感じます。

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