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ゴルフの宮里藍さんに学ぶ力を発揮するための力の抜き方

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何事をするにも「力を抜きなさい」と良く言われます。
 
スポーツはもちろん、楽器の演奏、書道、または重要なビジネスのシーンにおいて・・・・自分の力を発揮するために、いかに力を抜くか、ということが大事なのだと思います。
 
しかし、どうしても力が入ってしまうとき「力を抜こう、抜こう」とすることで、かえって入ってしまう力、というのがあります。
 
例えば、演奏会本番前。
緊張から体も硬くなりがちなところを、無理に「リラックスしよう」と強く思うことで緊張してしまい、逆効果だったことがありました。
 
また、練習で上手くいかないとき、「頑張らなきゃ」と思うことが力みにつながり、フォームを崩してしまったこともあります。
 
こんなとき、どうすればいいのか。
 
ゴルフの宮里藍さんの練習方法にヒントがありました。
 
宮里さんは、2007年よりスランプに陥っていました。
しかし、2009年のエビアン・マスターズで優勝をはたすなど、見事スランプを脱出します。
現在はランキング1位となるなど、大活躍の宮里さんですね。
 
その宮里さん、スイングの練習をするとき、ゆーっくり時間をかけて行っているそうです。
 
力が入っているとどうしても動きが速くなってしまいます。
宮里さんの場合、フォーム確認の意味もあると思いますが、ゆっくり出来るということは力が抜けている状態なのです。
 
先日、バリトン歌手の方と話していて教えていただいたのですが、歌うとき力が入っていると、息を吸うタイミングがどうしても速くなってしまうのだそうです。
歌のスランプは大抵力みによるもの。
 
このような場合は、発声練習のとき、ゆっくりとゆったりと呼吸を行うことで、脱力している状態のシステムを身体に徹底的に覚えこませます。
 
ピアノも、ゆっくりと弾く練習を必ず行うようにしています。
特に本番前など、不安になって速いテンポでの通し練習ばかりをしていると、全体が崩れやすいのです。
本番前ほど、身体に力が入りますので、余計に注意が必要だと思います。
 
ゆっくり歌ったり、弾いたりすることって、実はとても難しいことなのです。
意外に上手くできなかったりするものなのですよ。
 
緊張しているプレゼンほど、早口になっていたり、間の取り方も普段より短くなっていないでしょうか?
きっと自分だったらもっとアガってしまうだろうし、硬くなる気持ちはすごく良く分かります。
しかし初めて聞くお話の場合、ゆっくり話してほしかったり、次の資料をもうちょっと待ってもらいたいと思うことがよくあります。
 
無理にリラックスを意識するより、「ゆったりのんびり」という方法を行ってみるといいのではないでしょうか。

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