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ライフワークとしての学びを考えます。

なぜ料理をすると頭が良くなるのか

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「子供の頃から料理をすると頭が良くなる」ということを聞きました。
料理は脳を活性化させるのだそうです。
料理は、ありとあらゆる学問の基本が入った総合教育なのかもしれない、という独自の考えをもとに、考察してみることにいたします。
 
・企画力
まず、どんな料理を作ろうか、というところから始まります。
レシピ本を読むなら、読解力と想像力です。
 
・数学、経済
食材の買出し。
今持っている資金で何を買うのか?どちらのスーパーで何が安いか?
輸入されている食材の多さにも気がつきます。
旬が分かったり、より安くて新鮮な食材を選ぶ目も出来てきます。
 
・計画力
料理は段取りです。段取りが上手くいくと、効率よく美味しく出来るのです。
 
・技術
包丁を使ったり、まぜたり、こねたり、形成したり、手先が器用になります。反射神経も発達します。
 
・感覚、感性
匂いや色、味覚に敏感になります。「炒めていたにんにくからこの香りがしたら、次の食材を投入する」など、ベストタイミングを逃しては美味しい料理は出来ません。
盛り付けも、どうしたら彩り良く美味しく見えるか、アートのセンスも必要です。
 
・栄養学
栄養によって食材の組み合わせを考える。
骨や筋肉がどうしてつくられるか。「お菓子ばかり食べていたら背がのびない」など、自ずと学習します。
 
・植物、生物学、農学、環境学
野菜はどのようにして育つのか興味を持ちます。より安全な食材とは?お肉になる家畜はどのように飼育されているのか?魚はどこで獲れるのか?なども気になりますね。
自然栽培とは?不耕起とは?「F1」品種とは?など。農業にも関心が出てきます。
さらに、土、水、空気、などの大切さ、地球環境の温暖化にも気がつきます。
 
・社会性
料理が上手になれば、他の人にも食べてもらいたくなります。
「おもてなしの心」を学びます。
また、アレルギーのある人、お年寄りなど、食べる人によって料理を変えることで、思いやりの心が自然と芽生えます。
 
・感謝の心
そして、自分一人では生きていない、生かされていることに気がつき、感謝の心がわきあがってきます。
 
小学校の家庭科の授業は5年生頃からですね。
出来れば家庭で、一年生になったら料理をさせてあげるといいかもしれません。
私は小学生の頃、料理本ばかり読んでいて、料理したくてたまらなかったのです。
 
子供が料理上手になってくれれば、その時間お母さんも働きに行けます。
料理で国が幸せになるかもしれませんね。
 
極端な話、ピアノがなくても生きていけますが、人間は食べないと生きていけません。
料理は生きるベースを学ぶ総合学なのですね。

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