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Boseの新しいワイヤレスヘッドフォンを体験してきた

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 ノマドで作業するような場合は、ノイズキャンセル機能のついたヘッドフォンは必須アイテムの1つだ。Boseはこのノイズキャンセルヘッドフォンの老舗ベンダーだ。

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 これがあるだけで、音的には自分だけの空間をたやすく作ることができる。自分が愛用しているのは、「Bose QuietComfort 20i」というやつ。ノイズキャンセルの性能も気に入っているが、付け心地が他のインイヤー型と格段に違ったことが選択の決め手だった。

 ちなみに、BluetoothでつながるSONYのMDR-NWBT20Nというのもサブで使っている。こちらはノイズキャンセルの性能は値段の割には悪くない。ただ装着感はイマイチで、首を振ったりすると簡単に外れてしまうこともある。イヤーピースの遮音性もあまり高くない。とはい値段的にこの程度の性能、機能があればまずまず及第点という感じだ。

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 基本的に音質に対するこだわりはそれほど持っていない。ノイズキャンセルの性能を重視している。オーバーイヤー型のものも試したけれど、夏場は暑いのと長時間つけていると耳が圧迫されるのが窮屈になるのでやめた。

 さて、今回Boseが新たにノイズキャンセル型でワイヤレスのヘッドフォンを発売するというので、記者説明会に参加することにした。試すことができたのは「QuietConfrt 35」というオーバーイヤー型のタイプ。これ、装着するだけで、かなり遮音性が高い。その上で十分なノイズキャンセル機能があるので、飛行機の中などならぴたりと音がやむ感覚を味わえる。当日も、飛行機内の音を再現して、その中で音楽を聴いたけれど、飛行機の騒音はほとんど気にならないものだった。

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 ワイヤレス化したこと、使い勝手はだいぶ向上しそうだ。インイヤー型と異なり、ボディーに十分なスペースを確保できることもあってか、Blutoothで接続しても電池の持ちも20時間と長い。よっぽど長距離のフライトであっても、これなら電池切れの心配はなさそうだ。QC35は既存の機種にBluetoothをつけたのではなく、ワイヤレス化に併せて設計し直している。

 そもそもボーズのノイズキャンセルの技術は、1978年にボーズ博士が欧州から米国への旅客機の中で、昔のチューブ型(聴診器みたいな)のヘッドセットのほうが通常のヘッドフォンより遮音性が高いと気付いたことで発明されたそうだ。そのフライト中に計算し大まかのノイズキャンセルの仕組みを設計してしまったというのだからボーズ博士はすごい。

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 ボーズ社のヘッドフォン リード リサーチ エンジニアのダン・ゲイシャー氏は、合気道をやっているという人物。彼はボーズのノイズキャンセルの仕組みが、合気道に通じるところがあると言う。合気道は相手の力のエネルギーを利用して、それを無力化する。ノイズキャンセルもノイズを利用して、それを無力化するものだと。

 現時点では100%のノイズキャンセルは実現できていない。なので、完璧な無音の状況を生み出せるわけではない。これができないから、ゲイシャー氏は引き続き開発に取り組んでいるのだとも言う。現状は低周波のノイズは、主にアクティブノイズキャンセルの機能で打ち消している、高周波の音はカップの遮音性を利用している面もある。こういった機能と仕組みのバランスが大事だと、ゲイシャー氏は言う。

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 ところで2016年9月発売で、もう1つボーズではワイヤレスのノイズキャンセルヘッドフォンを発売する。こちらはインイヤー型で、「QuietControl 30」という製品だ。「Confort」ではなく「Control」となっているように、ノイズキャンセルのレベルを12段階でユーザーがコントロールできるのが売りだ。状況によって、もう少し周囲の音が聞こえた方がいいときもあれば、なるべく外部の音をシャットアウトしたいときもある。それに対してこれまでのノイズキャンセルは、オンかオフしかなかった。このQC30では、それをユーザーがコントロールできるのだ。

 技術的にQC30のノイズキャンセルがQC35 などに比べて特別優れているわけではない。あくまでも可変性を持つことで「ユーザーエクスペリエンス」を向上できるところがポイントだとのこと。QC30はワイヤレス化したことで、旧

P6210058来のQC20よりは格段に利便性は上がっているようだ。耳へのフィット感も高く、今回別に発表になっているスポーツ用のインイヤー型のSundSportのフィット感にかなり近い感じがした。なので、首を振っても落ちる感じはない。

QC35もQC30も、Bluetooth化にあたり音質にはこだわった製品だそうだ。デジタル的に補正もしているようで、ボーズとしてはかなり音的には自信作に仕上がっていると。まあこのあたりは、そもそもBluetoothで音質を語るなと言う人もいるだろうけれど。

 個人的には、オーバーイヤー型の遮音性はちょっと気になるが、やはり9月発売のインイヤー型がかなり気になる。なので、こちらの登場を期待して待つことにしたい。

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