オルタナティブ・ブログ > むささびの視線 >

鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

Sun + Oracleの中小規模向けアプライアンスってけっこういいんではと思うんだけどなぁ

»

 iPadで盛り上がっているけれど、同じ時間にOracleがSunの買収を祝うイベントを開催していた。

 昨年の発表が衝撃的で、それから随分と待たされた感があるので、いまさら驚くようなことはとくにない。けれども、これで新たなITの勢力図がいよいよ動き始めたかなという気はしてくる。勝ち馬は誰なのか。各ベンダーは、誰とどのように今後ビジネスを進めていくことになるのか。今年もさまざまな動きがありそうだ。

 ところで、MySQLがどうなるみたいな話が良く取り上げられるけれど、まあそれほど心配するほどのことではないのではと思っている。これだけ、公にコミットしているわけだから、いつの間にか消えてなくなるなんてことはまずないはずだ。むしろ個人的には、仮想化ソフトのVirtualBoxの行方が気になっている。どうか、継続して開発を続けてくださいと、強くお願いしたい。

 ところで、Sunとのコラボレーションとしては、ハイエンドのOracle Exadataが注目されているが、この恩恵を受けられるユーザーはそれほど多いわけではない。実際に目にして触れることができる人は、ごく限られた存在だろう。まあ、ビジネスということを考えればハイエンド領域でというのは仕方ないのだが、中小企業や一介の開発者にとってはつまらないことかもしれない。

 Sun + Oracleのファンを増やし、新たなブランディングを確立していくのなら、是非ともワークグループクラスの安価なコンプライアンスマシンは、かなり効果的なんじゃないだろうか。できることならOTN会員向けに開発用にかなり安価に提供してくれれば、使ってみたい人は大勢いるはず。そうなれば、Sun + Oracleが楽でお薦めですよ、という提案も増えるってもんだろう。

 まあ、これからの話なので、Oracleからぞくぞくと刺激的な製品が市場に投入されることに期待したいところだ。ちなみに、もう一方の刺激的な製品であるiPadのほうは、おそらく購入することになると思っているけど。

Comment(0)