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COP15では進展はなかったけれど、日本はどんどん先に進むべきでしょう

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 COP15が閉幕した。結局は、期待されていた各国の温暖化ガス削減の数値目標の義務化については決めきれなかった。

 岩永さんも書いているけれど、まさに総論賛成、各論反対というのが今回のCOP15の結果となってしまった。

 数値的なもので唯一採択されたのが、産業革命以降の気温上昇幅を2度以内に抑えるという漠然としたものだけ。各国の削減目標数値は、目標値を明確化するためにリスト化がなされるのみ。義務化は今回のタイミングでは行われないことに。

 そんなわけで、具体的なことは来年のCOP16への持ち越しとなり、いわば執行猶予がついたような状況。でも、これで一息ついている場合ではない。今回のCOP15で削減の義務化がなされようがなされまいが、脱温暖化の地球規模での流れがとどまるわけではない。この猶予で休憩しているようでは、いざ具体的な義務の数値が決まったときに出遅れることになる。義務かそうでないかに関わらず、ともかく掲げた25%の削減に向かって努力すべきだろう。そうすることが、結局は日本の産業の競争力を高めることになるのだと思っている。

COP15閉幕 脱温暖化への挑戦続けよ(西日本新聞 コラム 2009/12/21)

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