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EMCのミッドマーケットへの本気度

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 EMCが戦略的で高機能、高性能のミッドマーケット向けのストレージ製品を発表した。

 詳細は上記記事を参照してもらうとして、今回の製品についてEMCの諸星社長は、「コンペ製品がそれぞれに持っている新機能をすべて取り入れたもの」だと自信を見せた。

 製品が戦略的なことはもちろんなのだが、EMCのミッドマーケットへの本気度は、新たなパートナー戦略のほうに如実に表れているように感じる。今年だけで新たなパートナーが6社増えているとのこと、その中でも、大塚商会やソフトバンクBBといった流通販社系のパートナーが増えていることが特徴的だ。これらパートナーには二次店、三次店がり、さらなるEMC製品を取り扱い企業が急速に増える可能性があることを示している。

 ハイエンドでダイレクト販売というイメージから、パートナーを取り込んだ日本市場に根付いたビジネスの展開は、EMCがミッドマーケットで勝利するには必須だろう。一方でDELLのようにオンラインなどで手間をかけずにカジュアルに販売する方法もあるが、EMCの製品を市場できめ細かくアピールしてくれる現場の営業担当が増えることがまずは先決となるだろう。

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