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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

情報インフラとITインフラ

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 先日EMCがコンサルティングサービスの強化を発表した。この発表の中で言われていたのが、ITインフラではなく情報インフラの構築をコンサルティングするのだということ。

 ちなみに、ITmediaの上記記事のタイトルにはITインフラとなっているが、EMCがコンサルサービスで提供するのは、「情報インフラストラクチャ・コンサルティング・サービス」というものだ。ここでいう情報とは、データ、デジタルデータのこと。ITインフラというとどうしてもサーバーを中心としたインフラ整備となりがちだが、EMCはデータが大事でありデータを中心にしたインフラ整備を推奨し、それを最適化するインフラ構築コンサルティングを行うという。

 データ中心という考え方は、個人的には賛同できる。データさえしっかりしていればその上側の仕組みは時代の変遷とともに変化するのがあたりまえ。データをいかに効率的かつ再利用性高く扱えるかが重要だというのは、すごくまともな考え方に思える。

 とはいえ、無駄なデータだけ大量にあっても、無駄が膨らむだけだ。データを中心に考えるというのは、結局は利用することを前提にしなければならず、悩み始めるとどっちに優先順位を付けるか悩むところでもある。

 ただサーバーを統合するというのは、短期的には効果が出るかもしれないが、その際にデータが統合されていないのと、中長期的に見たら手間はなんら減らないなんてことにもなりかねない。現実的には、サーバー統合をきっかけにいかにデータ中心に考え、データ統合にどこまで迫れるかといったところだろうか。

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