オルタナティブ・ブログ > むささびの視線 >

鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

社長交代のインパクト

»

 ここ1年くらいの間に、立て続けにエンタープライズ系のIT企業の社長が交代している。さてさて、そのインパクトはいかに。

 Microsoftの樋口氏就任は、かなり前から体制が見えていたこともあり、いよいよ交代なのねって感じで、就任時点でのインパクトはそれほど大きいものではなかった気がする。就任時で、すでにエンタープライズ領域では樋口氏のカラーが見え隠れしていたように思うからか。

 去年のことにはなるが、EMCも長い間のエドワード・ナイハイゼル社長体制から、日本人の諸星氏に変わった。ナイハイゼル氏は日本語もうまく、それなりに日本市場でも受け入れられていたのではと思っていた。むしろ日本人社長に代わって、市場の見る目というか期待というかが厳しくなったりしているのだろうか。

 この2つは外人から日本人社長ですが、Sunの場合は末次氏からライオネル・リム氏に交代。この件は、ここ最近ではもっとも驚いた交代でもあります。勝手な憶測ですが、リム氏がアジアパシフィック業務執行責任者兼アジアサウス法人社長を兼任していることから、そんなに遠くない将来に別途日本人社長就任なんてこともあるのかなと勘ぐってしまう。

 日本人から日本人の交代が、Symantecでも。元ピープルソフトの日本法人社長も務めた加賀山進氏が就任。前社長の木村氏のイメージが、自分の中ではかなり定着したところだったので、個人的にはちょっと以外だった交代劇。

 で、本日の交代発表はOracle。新宅氏からIBM出身の遠藤氏に。経歴をみると遠藤氏は新宅氏のIBMの1つ先輩に当たるようだ。こちらも、個人的にはそれほど意外な感覚はなかった交代劇か。

 このなかで、社長交代で大きく変革しそうな雰囲気はMicorosoftの樋口氏の就任がもっとも強そう。次がEMCの諸星氏か。両社からは、ビジネスの体制が変化しそうなにおいがする。Sunについては、まったく想像がつかない。SymantecとOracleは、大きな変化というよりも、過去を継承してたんたんとビジネスを続けるような雰囲気はある。まあとはいえ、これは日本法人の新社長の印象であり、それとは関係なく本社のドラスティックな動きもあるだろうから、なんとも予測しにくいところではあるけれど。ちなみに、私はほとんどの方を直接は知らないので、あくまでも見た目とか記事から受ける印象などでの勝手な憶測にすぎないのであしからず。

 で、やっぱり社長交代で、企業側とすれば大きく変革するように見えたほうがいいのだろうか。まあ、それも会社の置かれている立場にもよって違うのか。

#写真の引用入れたり入れてなかったりには、深い意味はありません

Comment(0)